この画像は、土星に向かう途中のカッシーニ探査機が2000年12月7日に木星をとらえたものです。木星にはイオ、エウロパ、ガニメデ、カリストという4つの主要な衛星があります。画像では木星に重なって衛星エウロパが、また画像左下側には衛星カリストが見えています。

地球の月(半径1738.1km)と比べるとエウロパはやや小さく(1560.8km)、カリストは1.4倍ほどの大きさ(半径2410.3km)があります。木星の表面には「大赤斑」と呼ばれる高気圧性の巨大な渦が見えています。大赤斑は当時、地球が1〜2個入るほどの大きさでした。

カッシーニ探査機は2000年12月30日に木星でフライバイを行い、最終目的地である土星に向かいました。土星には2004年6月末に到着し、2017年9月まで土星を周回しながら観測を行いました。

(参考)「カッシーニがとらえた木星」記事一覧

Image Credit: NASA/JPL/University of Arizona

(参照)Planetary Photojournal