・いざ、30年ぶりの霜ばしら
購入できたのは霜ばしらギフトセット「定禅寺」(6048円)。霜ばしら単体のものは即売り切れで買えず、セットと相成った。
まずは主役「霜ばしら」から。
白い丸い缶を開けると……しっかりしたプラスチックの蓋が現れる。
このフタがめちゃくちゃ固いんだけど、力まかせに開けると中にはいっている粉が飛び散るので要注意。
缶の中には雪のような白い粉がぎっしり敷き詰められている。ちなみに、この粉は湿気防止と飴を衝撃から守る らくがん粉である
中央に小さな1本線が見えるのでそれを引き出す……。
これこそが「霜ばしら」!
まさに、朝露に輝く霜柱をそのままお菓子にしたような見た目。口の中に入れて噛むと「サクッ」と快い音がして、上品な甘さがすうっと口の中で溶けていく。
まるで霜柱を踏みしめたような音と食感。見た目も味わいもすべてが冬の霜柱を体現している。ここまで風流なお菓子があったろうか。
しんしんとした冬の雪景色を切り取り、そのままお菓子にしたようである。
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・超繊細な霜ばしら
1枚目だけが上の方に刺さっていて、残りの「霜ばしら」は白い粉の底に敷き詰められている。
食べるときはこの粉をフタの上に移して、缶からサッと「霜ばしら」を引き抜く。
「霜ばしら」は湿気に非常に弱いので、引き出したらすぐに粉を缶の中に戻すべし。
独特の軽やかなサクっとした食感は、手作業で飴をねって引き伸ばしているらしい。たしかにこの繊細な味わいは大量生産できなさそう。