ボールの見方と手元で変わる! 曲げずに飛ばすドライバーのコツ

「なかなかうまくならない」そう悩んでいるゴルファーたちにゴルフが楽しくなる上達法をレッスン! 今回は「ドライバーを曲げずに飛ばすコツ」をピックアップ。「少し意識するだけ」でもっと気持ちよく飛ばせるようになるはずです。

LESSON 01

ボールの見方で飛距離が変わる!?
ドライバーで
しっかり飛ばすための構え方

コースに出ると緊張感や不安感が高まり、構えるときにボールをジッと凝視してしまう人が多いですが、そうしてしまうと前傾姿勢が深くなったり筋肉が硬くなったりして、体が動かなくなります。とくにドライバーショットでボールの真上を凝視すると、右肩が前に出て、飛ばないスライスに悩まされます。これを防ぐには、ボールの右側(写真の黄色い点線の囲みあたり)をぼんやり見るのがコツ!

ボールの右側を
“ぼんやり見る”と
体が動いて飛ぶ!

ドライバーの場合、ボールは左足カカトの前にセットし、ボールの右側、あるいは右側面をぼんやり見ると、上体が右に傾き、ボールへの目線が斜めになります。目線がを斜めになれば上体が自然と右に傾き、適度な右足体重の正しいアドレスに。前傾姿勢も深くなりすぎないので動き出しもスムーズになります。こうして目線を工夫すれば、体が動いて飛ぶようになりますよ!

このミスに注意!

ボールを凝視するのはNG

ボールを凝視すると前傾姿勢が深くなり、アドレスが小さくなる。結果、体が動かなくなり、スイングも小さくなってしまいます。また、当てようとしてボールの真上を見ると、右肩が前に出て上体がかぶってしまう。これが飛ばないスライスになる原因です。

レッスン=深堀圭一郎
●ふかぼり・けいいちろう/1968年生まれ、東京都出身。173㎝、68㎏。レギュラーツアー8勝、シニアツアー2勝。23年シーズンは、ノジマチャンピオンカップとコスモヘルスカップで2位。フォーラムエンジニアリング所属。

LESSON 02

「なんで曲がるの?」
答えは手元にあった!
曲げずに飛ばすドライバーのコツ

ドライバーもアイアンのインパクトと同様にハンドファーストが正解。手元を目標方向に出しながら打つのが、飛ぶし、曲げないコツなんです。

ポイントは、手元を目標方向に出すハンドファーストのインパクト。手元を出す動きによって入射角とヘッドの向きが安定し、スイングスピードが減速しない。また手元と一緒に体が回るため、体のターンが鋭くなるのもメリット。ここ一番のティーショットでは、ハンドファーストを忘れずに打ってみましょう。

ハンドファーストのインパクトは
手元先行で始動する!

テークバック

ダウンスイング

インパクト

スイングの始動を「手元先行で行なう」のが金田式のハンドファーストのインパクトを作るコツ。「手元を右に動かした反動を使って、左に出して打つ感覚です」(金田)。バックスイングで手元を先に動かすと、ダウンスイングでも手元を先行させられる。

金田久美子
●かねだ・くみこ/1994年生まれ、愛知県出身。166cm。「キンクミ」の愛称で呼ばれる人気プロ。11年フジサンケイレディスクラシックで初優勝。昨季は樋口久子 三菱電機レディスゴルフトーナメントで2勝目をあげ、今季は3勝目を目指す。スタンレー電気所属。