【全日本】諏訪魔が専務取締役を退任 2025年から月1、2試合限定出場、非常勤取締役&エボ女社長に就任

 諏訪魔が9日、東京・湯島の全日本事務所で会見し、専務取締役退任を発表した。

 2004年に全日本でデビューした諏訪魔は今年、20周年の節目を迎えた。2014年から2015年に専務を務め、2021年3月には専務取締役に就任。“暴走専務”としてリング内外で全日本を支えてきたが、その役を降りることを決意した。

 諏訪魔は2024年いっぱいで専務取締役を退任し、2025年から女子プロレス団体Evolutionの社長に就任する。全日本の所属選手であることに変わりないものの、試合出場は月1、2試合に限定。一方で非常勤取締役として全日本にかかわっていく。

 この日、諏訪魔は福田剛紀社長、十枝利樹取締役、Evolution松木圭一会長同席のもと会見。「自分の中で全日本プロレスに入門して、いろんな先輩を見てきて、まず20年やりたいとずっと思ってたんですね。20年やったら一人前」との思いで活動してきたが、実際に20周年を迎え、「自分も27からプロレスを始めて遅かったですから、そう考えると、いい年になっちゃうんですけど。今48ですからね。じゃあ20年やれたんでね。自分としては次のステップに進みたい」との考えに至った。10月から福田社長、十枝取締役と話し合いを重ねた結果、「ファンを悲しませたくはないから、全日本プロレスには何かしらどんな形でもいいから、名前があった方がいいんじゃないか」と選手、非常勤取締役として全日本に引き続き籍を置くことになった。

 来年からレスラーと社長の二足の草鞋を履いて活動していくことになる。「こんだけ若い子が頑張ってくれてるんだったら、俺の役目は終わったんだろうと(笑) いい意味でね。で、次のことを考えることができた」と言うように今の全日本の充実ぶりも背中を押した。試合出場の機会は減るものの、「どんなカードでも何かしら意味は作りたいなと思いますよ。それがファンが喜ぶことだと思うんでね」と1試合1試合を大切に戦っていくつもり。「社長業って相当大変なことだと思うんですね。そこも優先していきたいところもある」と前置きしつつ、「プロレスラーですから。やっぱしどっかでうずくところがあると思うんですよね。プロレスラー諏訪魔をどっかで証明したいなって時も出てくることがあるかもわからないですね」との意向も示した。

 2025年から諏訪魔の新たな人生のチャレンジが始まる。