遥か古代に失われた一族の起源を探して宇宙空間をさまよう玉型のロボット。とある星にて、自分と瓜ふたつの姿をしたロボットと出会います。言葉が通じることも発覚し、情報交換を試みてみると、さまざまな共通点が発覚して……。作者のka92さんにお話を聞きました。
一族の起源を求めて宇宙空間を旅するふたつの『玉』(ka92さん提供)
【マンガ本編】一族の起源を探し、宇宙空間に「玉」がふたつ… まさかの展開が「小学生クラスの下ネタ」
失われた生命の起源 手がかりは古代のSNSに投稿された下ネタ?
宇宙空間を孤独にさまよう玉型のロボット。偶然にも、とある星で自分とそっくりな玉型のロボットと出会います。言葉を通わすこともできたため、ふたつの玉は情報交換をすることにしました。すると、お互いの目的が「一族の起源の探究」だということが発覚します。一方のロボットが発見した唯一の手がかりを見せてもらうと、そこには遥か古代にSNSでつぶかれたアホすぎる文面があり……。
ka92さん(@ka92)による創作マンガ『玉』がX(旧:Twitter)上で公開されました。壮大なスケールの物語かと思いきや、ギャグ感満載なオチについて、読者からは「いや、シリアスじゃないんかい! だから『玉』がふたつだったのね(笑)」「たしかに生命の神秘だけど……。こんなアホすぎる投稿は無視してくれ!」「SF展開からの小学生クラスの下ネタというギャップに笑った」などの声があがっています。
ka92さんは漫画家として活動しています。SNSにてイラストや創作マンガを投稿しているほか、脱力系のギャグマンガ『異世界人生劇場~竜と魔王とエビフライ(全2巻)』(小学館)が発売中です。
作者のka92さんにお話を聞きました。
ーーオチがまさかの展開で衝撃的でした…! 今回のマンガを思いついた経緯や、作品に込めた想いを教えて下さい。
しょうもないオチですが、幸い楽しいと言って下さる方がいらしたので胸を撫でおろしています……。マンガを思いついた経緯ですが、以前、宇宙で生物が進化すると最終的には惑星や恒星のように球体になるのではないかと妄想したことがあり、それをテーマにマンガを描いてみたいと思い、今回描いてみた次第です。
また、昨今のAIの著しい発展に関するニュースが気になっており、未来のAIと人類の行く末も想像して描いてみたく、マンガに組み込んでみました。
作品に込めた想いですが、描いた奴アホだなあと、呆れて笑ってもらえたらいいなと思いながらがんばって描きました。
ファンタジー世界を舞台にした脱力ギャグコメディ『異世界人生劇場~竜と魔王とエビフライ』全2巻 著:ka92(小学館)
ーー宇宙に適合するために「丸い形の機械」として生き延びるという発想に驚きました。キャラメイクでこだわったところを教えてください。
球体のデザインになったのは前述の通りです。単純な形のキャラクターデザインですが、マンガとしての面白味はだしたく、感情表現が豊になるように大げさな表情変化を描くように心がけました。また球体の質感も金属っぽい感が出るように気を使いました。輝く金色を感じていただけたら幸いです。
ーーコメント欄にはたくさんの反響が寄せられています。特に印象に残った読者の声について教えて下さい。
前半の感動を返してほしい(褒め言葉)、色んな意味で最低(最高)といった、お褒めの言葉がとてもうれしかったです。また、オチが9月6日に実際にポストした内容とリンクしているのですが、それを発見してくださった方がいらして、うれしくてガッツポーズをしました。