ケーブルの規格は問わないが、上質なものを
USB-Cのケーブルも千差万別。これも、安全性に関わる部分なので、信頼できるメーカーのものを使いたい。内部に使われている電線や被覆、搭載されている認証回路などのクオリティが高いと、ノイズが入りにくかったり、安定性が高かったり、さまざまなメリットがある。
時折、被覆の破れかかったケーブルを使っている人がいるが、その部分でショートしたりすると、iPhoneを壊したり、火事を起こしたりする可能性もあるので、被覆にダメージがあったらすぐに買い替えよう。5Wしか通さなかった初期のiPhoneと違って、最新のiPhoneは最大30Wの電力を充電に使う。大きな電力を流すためには、高い安全性が必要になるということは意識しておきたい。
USB-Cケーブルにはさまざまな規格があり、240Wという大きな電力を流したり、40Gbpなどの高速データ通信を行なったりすることができるものもある。しかし、iPhone 16が必要とする電力は30Wだし、データ通信速度も最大で480MbpsのUSB-2規格だ。つまり、USB-Cケーブルであれば規格的には一番安価なもので問題ない。しかし、電気を通すものなので、品質的にはあまりいいかげんなものは使わない方がいい(つまり、信頼置けるメーカーのUSB-Cケーブルなら、規格は問わないということ)。
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iPhone 15 Proを使うなら、データ通信でThunderbolt 4のスピードを活かすためにデータ転送速度の速いケーブルを使うのもいいかもしれない(SSDなどにはケーブルが付属しているケースが多いので、それほど日常で必要性が高いということはないが)。
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MagSafeは熱に注意
iPhone 8からiPhoneの背面を通して非接触充電を行うことができるようになっている。この非接触充電の仕組みも、世代ごとに進化している。
初期の頃の非接触充電は、位置をピッタリと決めることができず、効率が悪かった。非接触充電というのは、充電器とiPhone本体に備えられたコイルを介して、電磁誘導を発生させ充電する仕組み。つまり、位置がピッタリと決っていないと、効率が悪く、無駄な発熱も発生する。充電速度の遅いこの頃の印象で非接触充電を使わないという人も多いが、今はかなり短時間で充電できるようになっているので、一度使って見て欲しい。
iPhone 12以降に搭載されたのがアップル独自の充電方式であるMagSafeだ。背面にリング状の磁石を搭載し、充電器の位置を正確に固定することで、最大15Wの電力で充電することができる。
iPhone 16シリーズからは、第2世代のMagSafeが搭載され、こちらは対応製品であれば25Wでの充電が可能となっている。
MagSafeを利用した据え置き式の充電器はもちろん、MagSafeタイプのモバイルバッテリーもあるし、磁力を使って背面にカードケースや、バンカーリングを固定することもできる。
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置くだけで充電されるので、いちいちコネクターを繋ぐより便利。
ただし、コイルを使うことに変わりはないので、コネクターを介した充電より発熱もロスも大ききい。今年のような熱い夏に、MagSafeで充電しながら使ったりすると、MagSafeの発熱に加え、充放電によるバッテリーの発熱、本体プロセッサーの発熱……と3重に発熱することでになり、効率が悪いばかりか熱でバッテリーを傷めることにもなる。夏場の暑い場所では、コネクターを介して充電した方が良い。