『君の名前で僕を呼んで』(17)や『チャレンジャーズ』(24)のルカ・グァダニーノ監督と、「007」シリーズのダニエル・クレイグが初タッグを組んだ『Queer/クィア(原題)』が2025年5月9日(金)より全国公開されることが決定。また、12月9日にノミネート作品が発表された第82回ゴールデングローブ賞にて、クレイグが主演男優賞(ドラマ部門)にノミネートされた。
【写真を見る】オーラが漂う主演のダニエル・クレイグ / [c]2024 The Apartment S.r.l., FremantleMedia North America, Inc., Frenesy Film Company S.r.l.
1950年代メキシコシティ。小さなアメリカ人コミュニティで、孤独な日々を過ごすアメリカ人元駐在員リー(クレイグ)。彼は若く美しい青年ユージーン(ドリュー・スターキー)と出会い、次第にのめり込んでいく。強い日差しが照りつける乾いたメキシコの地、汗とテキーラで汚れたベージュのツーピース、バーで交わされる熱い視線、そして孤独な家に残されたタイプライターとタバコの吸い殻の山。1950年代アメリカのビート・ジェネレーションを代表する作家ウィリアム・S・バロウズの自伝的同名小説を、グァダニーノ監督が繊細かつ艶めかしいタッチで描きだす。
『君の名前で僕を呼んで』のルカ・グァダニーノ監督作 / [c]2024 The Apartment S.r.l., FremantleMedia North America, Inc., Frenesy Film Company S.r.l.
今年のヴェネチア国際映画祭でワールドプレミアを迎え、アメリカでは11月27日から限定公開され、好調なオープニング成績を記録。また、先日発表されたナショナル・ボード・オブ・レビュー(米国映画批評家会議賞)では今年の作品トップ10に選出され、クレイグが主演男優賞を受賞した。さらに第82回ゴールデングローブ賞でも、主演男優賞(ドラマ部門)にノミネートされ、勢いを見せている。クレイグは『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』(19)、『ナイブズ・アウト:グラス・オニオン』(22)に次ぐ3度目のノミネートとなり、初受賞となるか、熱い視線が向けられている。受賞発表は2025年1月5日(現地時間)となるが、加えてアカデミー賞へのノミネートにも期待がかかる!
文/山崎伸子