関節の痛みに救世主? トップアスリートの間でも話題の「エミューオイル」とは

寒くなるこの時期、肩やひざ、腰など関節の痛みが気になる方も多いと思います。整形外科に通ったり、サプリメントを試す方も多いでしょう。しかし、いつまでも痛みが取れない。「歳だから痛みと上手く付き合っていきましょう」と言われたり、満足できない方が多いのも事実。

そのような悩みを持つ方に、「エミューオイル」が注目されているといいます。
10年ほど前からテレビや雑誌で大きく取り上げられ、徐々に認知され、オートラリアでは医薬品として認定され万能薬として知られるエミューオイル」。
今回、エミューオイル関連の商品を販売する会社の販売責任者の方にいろいろとお話を伺ってきました。

従来の関節痛治療の問題点を教えてください

ひざ関節の痛みや四十肩・五十肩の痛み、腰痛などの節々の痛みは本当につらいものです。なんとかしたいと整骨院に通っても、湿布や電気治療が主になることが多く、思ったほど改善しないのが現状ではないでしょうか。膝関節症には、軟骨成分を摂取することが推奨されていますが、加齢に伴う新陳代謝の低下から体内への吸収に時間がかかり、軟骨の生成量が削られる速さに追いつかず、最終的には人工関節などを入れることもあるようです。いずれにせよ、現在の関節痛の治療は、残念ながら湿布や痛み止めなどの対処療法がほとんどです。このような状況から、グルコサミンに代表される軟骨成分を含んだ健康食品が人気を集めていますが、難点は、加齢による新陳代謝の低下から軟骨の再生までに時間がかかることです。そのような中で、エミューオイルの効果効能は魅力的で万能薬だと言われています。

エミューオイルについて教えてください

エミューオイルは、古来より原住民族のアボリジニがエミューを〈神の鳥〉と呼び、怪我ややけど、筋肉疲労回復の万能薬として利用していました。
1980年代にオーストラリア政府の支援により、エミューオイルの研究分析・臨床検査が公式に進められ、その効果・効能がオーストラリア TGA によって医薬品として認可されたオイル。です。乾燥肌や敏感肌の保湿剤として等、日常的に使用されます。特にその浸透力の高さから冬場の乾燥する時期に重宝されます。また、日焼け後の肌の炎症を和らげるために使用されることもあります。赤ちゃんやご年配の方々の敏感肌や乾燥肌などを優しく守ることはもちろん、アレルギーなどの疾患を持つ肌を、外部の刺激から守りつつ正常な状態に戻す手助けをします。そして近年、エミューオイルは正解のトップアスリートが体のケアやケガからの回復に使用することで世界中に広がっていきました。

エミューは、オーストラリアに生息する体高180cmほどのダチョウに似た鳥で、時速70kmを超えるスピードで30分以上も走ることができるほどのスタミナを持っています。ダチョウに似た飛べない大型の鳥であるエミューはオーストラリアの国鳥であり、国章にも使用されています。エミューは現存する鳥類の中で2番目に大きく、オーストラリアで見られる鳥類としては最大です。強い生命力で、強靭な脚力を持ったエミューの皮下脂肪から採れるエミューオイルは関節炎、筋肉痛をはじめ、やけど、傷の治療薬として長く使用されています。

エミューオイルの主な効能を教えてください

1.抗炎症作用
炎症の起こった組織を修復し、痛みや関節の炎症を軽減。
2.高い皮膚浸透力
人の皮脂成分にきわめて近いため、すばやく浸透し患部を修復。
3.肩こりや筋肉のハリをほぐす
筋肉に働きかけこわばりを摂り、凝りやハリをやわらげる。

世界中の研究機関で実証されているそうですね

東京農業大学・北海道オホーツクキャンパスの丹羽教授は、エミューオイルの抗炎症作用に注目し、日々研究を重ねております。

エミューオイルの作用に科学的な裏付けを得るため、私たちは独自に実験に着手。有意な結果を得ることができました。関節の傷害で痛みの主役になっているのは、マクロファージや線せん維い芽が細胞などの細胞です。マクロファージには、NO(一酸化窒素)を産生して体内に侵入した細菌などの異物を除去したり、PG(プロスタグランジン)を放出して血管を拡張させたりする働きがあります。しかし、その活性が強過ぎると、NOやPGを必要以上に放出して、炎症を増悪させます。私たちの実験では、そのようなマクロファージによるNOやPGの過剰な放出を、エミューオイルが抑制することが示唆されました。丹羽教授は学術誌に、このことを論文で発表しています。

さらに、「エミューオイルは、浸透力が高く未肌から直接入っていきます。その理由は、エミューオイルと私たち人間の皮膚脂質の成分組成が、かなり似ているからです。だから、皮膚への浸透が速く、有効成分が効率的に届くのです。グラフでは、人の皮脂成分とエミューオイルの成分がほぼ同様であることがわかります。天然成分で、これほど人の皮脂成分と同じオイルは他には見当たりません。」と説明。

「エミューオイル配合クリーム」は、エミューオイルの効能に注日し、軟骨成分に抗炎症作用があるエミューオイルを配合することで、患部に直接板情成分を届けることができるようにしたクリームです。軟骨成分は、軟骨の補修に、同時に痛みで炎症を起こしている患部にはエミューオイルが働きかけることで炎症が治まります。塗り込むだけで、ひざ痛、腹痛、首や肩のこり、背中の張り、四十肩、五十肩などの解消に万能的に働きかけてくれます。

美容・若返りの秘薬としても有名だそうですね

エミューは、肉や卵など様々に利用されますが、特にエミューオイルの効能はずば抜けており、関節の炎症を鎮める効果の他には、肌トラブルを防ぎ、若返りの効果もあります。若返りの秘密はエミューオイルに含まれる、「オメガ3、6、9」という3種類。の成分にあります。保湿をはじめ、肌の修復・再生を促す効果はアンチエイジングの秘薬として広く用いられています。

エミューオイルの評判を教えてください

エミューオイルの効能は世界のトップアスリートからも一目置かれています。プロトレーナーであり整骨院も開院する宮澤大助先生によると、「エミューオイルの70%を占めているのがリノール酸などの不飽和脂肪酸と呼ばれる脂質で、この構成は人間の肌を覆っている皮脂とよく似ているため、エミューオイル配合クリームを塗ると肌に馴染みやすくスーッと浸透していき、痛みや凝りの根本までスムーズに届きます。さらに、患部の奥まで浸透したエミューオイルの不飽和脂肪酸、痛みを悪化させる炎症誘導反応を抑えてくれます。鎮痛作用をもつペプチドの生成を促す」と、エミューオイルが痛みの改善に総合的に働くオイルであることを高く評価しています。先生の整骨院ではプロ選手の運動後のケアや一般の患者の治療にも積極的に取り入れているようです。

弊社では東京農業大学の特別な製法で抽出されたエミューオイルを使用しておりますので、オイルにありがちな独特な動物臭は一切ありません。筋肉痛の方や関節痛に悩むシニアの方には特に好評いただいております。ご興味があればぜひサイトをご覧ください。

(取材協力)
「株式会社ゴールデンタイム 」
https://celebrite.jp

「みやざわ整骨院」 宮澤大助 院長
東京都大田区池上で「みやざわ整骨院」を開業。プロゴルファー牧野裕、芹澤大介など数多くのプロスポーツ選手の体をケアし整体治療も行う。代替医療分野で「東久邇宮記念賞」を受賞。日本プロスポーツ・メディカルトレーナーLABO会長。

「東京農業大学」生物産業学部食香粧化学科教授 博士(獣医学)丹羽光一氏
平成8年北海道大学大学院獣医学研究科修了。
北海道赤十字血液センター、北海道大学電子科学研究所を経て、平成17年東京農業大学准教授、平成20年より現職。専門は、細胞生理学、香粧品科学。北海道産生物資源の化粧品としての機能性を研究。

取材/文 石田あかね