最近、続けて秋葉原に行く機会があった。その昔は怪しいジャンク品を物色して楽しんだもんだが、昔と比べて最近のアキバはずいぶんキレイになったもんだ。ただ重いだけのジャンク福袋を買えた時代が懐かしい……。
しかし時代が変わっても、変わらないお店もある。「あきばお~」は相変わらず、一風変わった電気製品を店内ところ狭しと陳列している。久しぶりに覗いてみたところ、ネットでもあまり見たことのないイヤホンを販売していた(税込990円)ので、その音を聞き比べてみたいと思う。もしかして、掘り出しモンかもよ!?
・日本語の表記なし
この製品は「awei」というメーカーのもののようだ。「MADE IN CHINA」と記載があるので、おそらく中国メーカーなのだろう。正式な製品名はわからないが「TC-7」というモデルのようである。
製品仕様は英語・スペイン語・タイ語・イタリア語・アラビア語・中国語で表記されている。残念ながら日本語での記載はないけど、おおまかな仕様はわかる。
ドライバーユニットは10mm、センシティビティは93デシベル(±3デシベル)、インピーダンスは16Ω(±15%)、再生周波数帯域は20~2万ヘルツとなっている。まあ、仕様からうかがえる範囲では、ごく普通のイヤホンだろう。
中身は本体とイヤーピース3種(S・M・L)。それにコードクリップが付属している。
デフォルトでついているイヤーピースはLサイズかな? なぜかほかの2つと色が違うんだけど、なんでだろう……。
リモコン付きで中央のボタンが再生・停止(通話・終話)、左右はそれぞれ音量の上下になっている。990円のわりには必要な機能はひと通り備わっている。これで十分だろう、1000円以下ならモノによっては、替えのイヤーピースすらないのものもあるのだから。
装着感は悪くない。イヤーピースはしっかりと耳穴にフィットするタイプだ。
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・聞き比べ
では聞き比べをしてみよう。今回の楽曲はレイジ・アゲンスト・ザ・マシーンの「Bulls On Parade」である。まずはいつもと同じく、「ハイユニット HSE-A1000」から聞いてみよう。
この曲は冒頭、カンッ! というスネアドラムの1発から始まる。その音を聞けばイヤホンの性能がわかるといっても言いすぎではない。きれいにスカン! と抜けるような音が響けば、そのイヤホンは良い音を奏でる。そう判断できる。
ハイユニットはそんな私の期待に応える、心地よい1発を聞かせてくれる。以後、ミドルテンポの重量感のあるリフが続くが、それさえも広がりを感じる心地の良い音である。
続いてaweiのイヤホンでも聞いてみよう。
最初の1発の抜けはまあ良いのだが、すぐに違和感を覚えた。その違和感とは、音の偏りである。左の方が音がデカい? いや、逆だ。右の音が小さい。イヤホンの音の良し悪しを見極めるよりも、音の出の偏りの方が気になって、すぐに再生ボタンを止めた。
このイヤホンはType-C接続なので、Lightnning接続の私の端末(iPhoneSE 第2世代)で使う場合、コネクターを噛ませなければいけない。もしかして、そのコネクターが原因か?
そう思い、Type-Cのままで行けるPixel7aにつないでみたのだが……。
やっぱり右の音が小さい。これは具合が悪いからこの値段なのか? とにかく左右のバランスが悪くて気持ち悪いので、音質を聞き比べるどころではなかった。よって、変動なしです。
ちなみにこのメーカーはワイヤレスイヤホンに定評があるようなので、いずれ聞き比べをしてみたいと思う。
1.アルペックス(Hi Unit)「ハイユニット HSE-A1000(PK)」 税込712円
2.JVCケンウッド「HA-FX6-T カナル型イヤホン」 税込821円
3.DENON「AH-C260」 税込927円
このランクは随時更新していく予定。皆さんの音楽ライフの参考になれば幸いである。