本当に『買い切り』はビジネスとして継続可能なのか?
しかし、このビジネス手法は正しいのだろうか?
我々がサブスクにうんざりしているのは確かで、買い切りでクラウドストレージを使えるなら、そうしたいという人は一定数いるだろう。私も、その点は同意する。
しかし、考えてみて欲しい。ネットの世界で「永久」とか言ったサービスが永久に続いた例があるだろうか? 「生涯」と言ったって、私の生涯よりpCloudの生涯の方が短い可能性は充分にある。
ましてや、pCloudがネットベンチャーの常で、単に現在現金を必要としているというだけという可能性もある。「買い切り」のお金は、現在の経営に遣われ、何年かしたら資金がショートして終了……というのもありそうな話だ。というより、今現金が欲しいということは、長い目で経営が可能なのかどうかは分からないのではないだろうか?
その点について、広報代理店に問い合わせてみたら、
○サーバーなどはすべて自社機材
○pCloud社は、ここ数年来黒字である。
○最近は外部からの投資も受けておらず、単独での事業経営を行っている
なので、安心だということである。
しかも、
○最悪事業継続が困難になった場合に備え、最低1年間は事業継続が可能な預貯金を保有しており、ユーザーが他のサービスに乗り換える余裕がある
……備えて欲しいことではあるが、案外弱気である。というか、現実的なのか。
筆者もまだ使っていないので、やみくもに勧めることはしない。ぜひ、ご自身の判断で利用してみていただきたい。良かったら、感想を教えていただきたい。とりあえず20GBの無料プランを使ってみるという手もある。
ともあれ、気になるサービスではある。
(村上タクタ)