遠藤憲一が主演するドラマ「民王R」(テレビ朝日系)の最終話が、10日に放送された。(※以下、ネタバレあり)

 本作は、2015年に遠藤憲一・菅田将暉のW主演で放送された痛快政治エンターテインメント「民王」の続編で、総理大臣・武藤泰山(遠藤)が全国民を対象にさまざまなキャラと入れ替わってしまう痛快政治エンターテインメント。原作は『半沢直樹』シリーズなどを手がけた池井戸潤氏の同名小説。

 民政党のドン・二木正一(岸部一徳)は、離党して新党「本家民政党」を立ち上げ、武藤内閣に不信任案を提出することに。新党は民政党の4割の議員を取り込み、さらに二木は白鳥翼(溝端淳平)を仲間に引き入れようと考えていた。

 このままでは不信任案が可決され、内閣総辞職か解散総選挙となる。しかし泰山は官房長官の狩屋孝司(金田明夫)らに「国民を信じる」と宣言し、解散総選挙に打って出ることを決める…。

 その頃、泰山に関する暴露などの動画を配信していた覆面配信者が政治評論家の蓮沼清彦(満島真之介)だったことも判明する。さらに蓮沼は、新党「ネオニッポン」を旗揚げしてアイドルなどの有名人を候補者として擁立して一大政党となろうとしていた。

 そんな中、公安の新田理(山内圭哉)が、一連の入れ替わりの黒幕とみられるナリタカンパニーの成田崇彦(中村育二)の身柄を拘束し、対策本部に連れてくる。対面した泰山は、成田から衝撃の事実を告げられる。

 その後、泰山が頭痛に襲われると、筋肉隆々の謎の人物が現れる。さらに真の黒幕が動き出し、裏切り者の正体が明らかになる…。

 放送終了後、SNS上には、「池井戸さんの頭ん中、すごいな。民が王であることを理解してほしいと政界に対しての訴えでもあるのか。続編に期待」「毎回、エンケンがどんな人に憑依(ひょうい)してても違和感ないというか、演技力がすごかった」「リアルタイムで今の政府にも刺さってほしい作品だった」などのコメントが投稿された。

 また、AIに支配された泰山を助けるために登場した貝原茂平(高橋一生)には「貝原の全ての所作を復元できる高橋一生。この9年間、彼の中で貝原は生き続けていたんだな。大爆笑して大号泣だった」「貝原が旅をしていたのは、泰山の入れ替わりを防ぐ為の呪物(モザイク処理)を探していたから? 役に立たなかったみたいだけど」などのコメントが投稿された。