【え?】同僚が「夢の国だ」と断言する福岡のスーパー『ハローデイ』へ行った率直な感想 → 「夢の国のハードル低すぎん?」

・俺、困り果てる

そして帰り道……私の表情は、北九州の夜空と張るくらい暗かった。

砂子間記者はハローデイの魅力について「パンコーナーが最高。あと惣菜や弁当も充実している」と語っていたが、肝心のパンと惣菜がほぼ売り切れていたのである。これは完全に私が悪い。いくらなんでも来店時間が遅過ぎた。本当に申し訳ありません。

ただ、砂子間記者が言った「ディズニーランドのようにワクワクする」という感覚は、正直よく分からなかった。仮に品揃えがピークのタイミングで訪れていたとしても「ディズニーランドみた〜い!」とはならなかった気がするのだが……私の感性の問題だろうか?

それでも手ブラで帰るわけにいかないので、ギリ売れ残っていた惣菜とパンを中心に福岡っぽいものを購入してホテルへ帰った。刺身とパンは半額だったので、これで総額1559円。夢みたいに安い。

店内を何度も練り歩いて感じたのは「福岡の人は九州関連の商品が好きなんだなぁ」ってこと。サクマの『いちごみるく』に関しては「福岡県産『あまおう』果汁使用!!」と書かれたポップとともに大量販売されており、勢いに押されて買ってしまった。

オモロイなぁと思ったのは『チャンポン やきそばの具』(税込198円)なる練り物のミックス。こんなの初めて見た。いかにも九州。

それでは、豪華ハローデイ・ディナーとシャレこんでみましょう。

練り物は全部ちゃんぽんにブチ込んだ。麺にしっかりとした歯ごたえがあり、甘すぎないスープに本場感がある。九州産の刺身盛り合わせも半額商品とは思えないほど鮮度がいい。東京のスーパーとはレベルが違う。

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・衝撃のオチ

『つまんでシュガー』なるデニッシュパンは翌日の朝食に。しっとりザックリ腹持ちがいいパンは、散りばめられたシュガーの引き立て役をバッチリこなしていた。名前のとおり、つまんで食べられるサイズ感がちょうどええ塩梅。

結論として、ハローデイはかなり優良な地元密着型スーパーと断言できた。……しかしながら、何度も言うけど、やはり「ディズニーランドみたい」はさすがに言い過ぎではないのか? 東京へ戻った私は言葉を選びつつ、ありのままの出来事を砂子間さんに報告した。

すると……

砂子間「あのハローデイの周辺は夏になるとホタルがたくさん飛んでいて、めちゃめちゃ幻想的な光景なんだよ。それから春は桜がすごい。本当にスッゴイ。ホタルと桜を見なきゃ話にならないよ」

「……今は冬なのだが?」という至極真っ当な反論をぶつけたところ、今度は「店の天井を見たか?」と砂子間記者。

砂子間「ハローデイは店内の装飾にもこだわっていて、天井を見上げたらサーカスみたいに賑やかなんだよ。駐車場に上がる階段も絶対に見ておくべきポイント。ちなみに僕のオススメは食パンだけど、食べた? えっ、売り切れてた? ……何しに行ったの、逆に?」

砂子間さんの話を要約すると、つまり私は「行く季節」「行く時間帯」「店内で見る場所」全てをミスっていたらしい。それなら先に教えておいてほしかった気もしなくないが、ハローデイの実力はあんなもんじゃないことが判明したのは何よりだ。

社内で最も信用できる人物こと砂子間さんが「ディズニーランドみたい」と断言するハローデイ。いつか桜かホタルの時期の昼間、私は再びここを訪れたいと思う。みんなも福岡へ行ったら近くの店舗を探してみてくれ。

参考リンク:ハローデイ

執筆:亀沢郁奈

Photo:RocketNews24.