2024年秋アニメは、多くの作品が現在佳境を迎えており、今後どのような展開が描かれるのか、毎話多くの視聴者が楽しみにしています。そのなかには、物語の雰囲気が途中で大きく変わり、衝撃的な展開や涙を誘うシーンを見せた作品もありました。



敵におびえながらモモを守ろうと前に出るオカルン(高倉健)。画像はアニメ『ダンダダン』場面カット (C)龍幸伸/集英社・ダンダダン製作委員会

【画像】顔変わりすぎ←同一人物ですか? こちらが「高倉健」の顔芸です(4枚)

急展開に「ちょっと待ってくれ…」

 現在放送中の秋アニメも佳境を迎え、多くの作品がSNS上で賑わいを見せています。そのなかには途中から急展開を迎え、雰囲気が一変した作品もありました。思いがけない展開に、視聴者からは驚きの声があがっています。

※この記事には、TVアニメ『ダンダダン』第7話、『チ。ー地球の運動についてー』第3話、『きのこいぬ』第4話のネタバレを含みます。

『ダンダダン』第7話

『ダンダダン』(原作:龍幸伸)は、「少年ジャンプ+」(集英社)にて連載中の同題マンガを原作としたアニメです。幽霊を信じる女子高生「モモ(綾瀬桃/CV:若山詩音)」と、宇宙人を信じる男子高校生「オカルン(高倉健/CV:花江夏樹)」がさまざまな怪奇現象と遭遇し、妖怪や宇宙人と戦います。

 本作は、ギリギリの下ネタやバトルに加えホラー要素が見どころですが、第7話では一変、涙を誘う展開が描かれ、ファンを驚かせました。このエピソードでは、モモやオカルンと同じ高校に通う女子高生「アイラ(白鳥愛羅/CV:佐倉綾音)」に執着する妖怪「アクさら(アクロバティックさらさら/CV:井上喜久子)」の悲しい過去が明かされます。

 これまでの笑いどころの多かったエピソードとは打って変わり、アクさらの切ない過去に、多くの視聴者の涙を誘いました。

『チ。 ―地球の運動について―』第3話

「ビッグコミックスピリッツ」(小学館)で連載されていた同題マンガを原作とする『チ。 ―地球の運動について―』(原作:魚豊)は、秋アニメの覇権候補として名を連ねる作品のひとつです。15世紀のヨーロッパを舞台に、神童「ラファウ(CV:坂本真綾)」が、当時異端とされていた「地動説」を研究する学者「フベルト(CV:速水奨)」と出会い、その「美しさ」に魅せられて研究にのめりこんでいきます。

 そのままラファウが研究を続けるさまが描かれるのかと思いきや、第3話で風向きが変わりました。義父の裏切りにより地動説を研究していたことを密告され、裁判の場で「地動説を信じる」と述べたラファウは、拷問を受ける前に自ら命を絶つのです。

 物語序盤で主人公と思われる人物が亡くなるという急展開に、視聴者も「ラファウの死から立ち上がれない」などと衝撃を受けました。第4話以降は、ラファウの死から10年後の世界を描いており、毎話放送終了後にはSNSでさまざまな感想が飛び交っています。

『きのこいぬ』第4話

「月刊COMICリュウ」(徳間書店)で12年間にわたって連載された同題マンガを原作とする『きのこいぬ』(原作:蒼星きまま)は、愛するペットを亡くした絵本作家「夕闇ほたる(CV:上村祐翔)」と、庭から生まれた左耳がきのこの不思議な生物「きのこいぬ(CV:小林大紀)」の生活を描いた作品です。

 第3話までは、落ち込むほたるをなだめるきのこいぬの姿にほんのりと心が温まり、涙を誘いました。しかし、第4話ではこれまでとは一転し、きのこいぬが胞子を撒き散らしたり、ほたるの分のメロンパンやたこ焼きまで暴食したりと、数々の奇行が描かれます。これには「胞子出してたこ焼き食べたら放送終わってた(笑)」などの声があがり、それまでのしんみりした展開から笑顔になった視聴者も多く見受けられました。

 上述した作品以外にも、今期の秋アニメには、好評の作品が数多くあります。気になる作品は配信サービスなどで鑑賞してみてはいかがでしょうか?