ダンジョンRPG「風来のシレン」シリーズ最新作『不思議のダンジョン 風来のシレン6 とぐろ島探検録』のSteam版が、2024年12月12日にリリースされます。本稿では、本作の魅力やPC版の特徴の紹介に加え、本作の開発者インタビューもお届けします。



『風来のシレン6』プレイ画面

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「風来のシレン」最新作がPCゲームに登場

 2024年12月12日、スパイク・チュンソフトはSteam版『不思議のダンジョン 風来のシレン6 とぐろ島探検録』(以下、風来のシレン6)を発売します。本作は、2024年1月25日にリリースされたNintendo Switch用ソフト『風来のシレン6』のPC版となります。

「1000回遊べるダンジョンRPG」として、約30年にわたって支持され続けている「風来のシレン」シリーズ。『風来のシレン6』は約14年ぶりのシリーズ完全新作であり、世界を放浪する主人公「シレン」と相棒の語りイタチ「コッパ」が、財宝が眠るとされる不思議な「とぐろ島」に乗り込むところからスタートします。

 本稿ではSteam版発売に合わせて、『風来のシレン6』の魅力やPC版で追加された機能にフォーカス。また、本作を一から作り上げた開発陣によるインタビューをお届けします。

「風来のシレン」シリーズといえば、プレイする度に内部の作りが異なるダンジョンへ潜り、最深部の到達を目標にフロアを進み続けるゲーム性が醍醐味です。道中で力尽きるとプレイヤーのレベルや持ち物などの状態がすべてリセットされてしまいますが、「次は〇〇してみよう」とプレイヤー自身の経験は次に活かされるため、何度もトライしたくなる中毒性を秘めています。

 最新作『風来のシレン6』でも、そうしたシリーズ特有の魅力は損なわれていません。繰り返しダンジョンに挑んで攻略法を掴むプレイスタイルは据え置きのまま、ゲーム性がブラッシュアップされたり、これまでの要素が整理されたことで初代『風来のシレン』に近い手触りになっています。

 その一方、満腹度によってシレンがパワーアップする「ドスコイ状態」や、通常モンスターよりもサイズが大きい強敵「デッ怪」など、本作からの新要素がプレイフィールに新風を呼び込んでいます。

 また本作から追加された要素のひとつ「パラレルプレイ」は、攻略中のダンジョン情報をサーバー上に共有する画期的なシステムです。この機能を使えば、「自分と同じプレイ状況を別のプレイヤーにも体験してもらう」といった遊び方も可能。ダンジョン内で倒れたプレイヤーを助け出す「風来救助」も同じくインターネットに対応しており、オンライン接続時でもさまざまな楽しみ方が用意されています。



『風来のシレン6』有料DLCで収録された「超・神髄」

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PC版はグラフィックス設定やSwitch版とのクロスプレイに対応

 数々の機能を備えて送り出された『風来のシレン6』ですが、PC版では「高解像度」にくわえ「Nintendo Switch版とのクロスプレイ」に対応しています。

 まずゲーム内グラフィックの画質面について、Nintendo Switch版で高解像度を発揮するならTVモードで起動する必要がありましたが、PC版は最初から「1920×1080」のフルHDでプレイ可能で、さらに最大で4K(3840×2160)にも対応しています。合わせて「アンチエイリアスの有無」「明るさ調整」も任意で設定でき、好みに応じてグラフィックスを調整できるのが嬉しいポイントといえるでしょう。

 一方のクロスプレイについては、前述したパラレルプレイと風来救助がNintendo SwitchとPC間で対応しています。プラットフォームが違うプレイヤー同士でも、ダンジョンの共有や力尽きたシレンの救助が手軽に行えます。

 そのほかPC版『風来のシレン6』は、Nintendo Switch版で実装された無料ダウンロードコンテンツを最初から収録しています。ユーザーインターフェースも最適化されているため、ゲームを始めた段階から快適な状態でダンジョン攻略に没頭できることでしょう。

 PC版『不思議のダンジョン 風来のシレン6 とぐろ島探検録』は、2024年12月12日にリリース予定。同日には「コッパ」や「アスカ」がプレイアブルキャラクターとして使える有料ダウンロードコンテンツ「plusパック」やデジタルサウンドトラックも発売されます。



『風来のシレン6』ディレクター櫻井啓介さん(左)とプロジェクトマネージャー篠崎秀行さん(右)