第94回アカデミー賞国際長編映画賞ショートリストへの選出を果たしたベルギーの新鋭ローラ・ワンデル監督の長編デビュー作、映画『Playground/校庭』の日本公開が発表され、あわせて、特報映像、ティザービジュアル2種が公開された。
本作は、どこにでもありそうな小学校の敷地内に舞台を限定し、全編を主人公である7歳の少女の視点で紡ぎ上げた“学校”映画。その徹底された演出手法は、没入型のスリラー映画のような緊迫感と臨場感を生み、子供にとってあまりにも過酷な現実を生々しくあぶり出す。
1984年ブリュッセル生まれのローラ・ワンデル監督が鮮烈な長編デビューを飾った本作は、第74回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門に出品され、国際批評家連盟賞を受賞。さらにロンドン映画祭で新人監督賞に輝くなど、世界中で29の賞を獲得し、第94回米アカデミー賞国際長編映画賞のショートリストにも選出された。
一切の無駄をそぎ落としたシャープな作風が印象的なワンデル監督は、ベルギーの偉大なる先達であるダルデンヌ兄弟はもちろん、アッバス・キアロスタミ、ブリュノ・デュモン、ミハエル・ハネケ、シャンタル・アケルマンの作品にインスピレーションを得たという。なお、次回作『L’intérêt d’Adam』では、ダルデンヌ兄弟が製作を務める。
映画『Playground/校庭』は、2025年3月7日(金)より全国公開。
作品情報
映画『Playground/校庭』
7歳のノラが小学校に入学した。しかし人見知りしがちで、友だちがひとりもいないノラには校内に居場所がない。やがてノラは同じクラスのふたりの女の子と仲良しになるが、3つ年上の兄アベルが大柄なガキ大将にイジメられている現場を目の当たりにし、ショックを受けてしまう。優しい兄が大好きなノラは助けたいと願うが、なぜかアベルは「誰にも言うな」「そばに来るな」と命じてくる。その後もイジメは繰り返され、一方的にやられっぱなしのアベルの気持ちが理解できないノラは、やり場のない寂しさと苦しみを募らせていく。そして唯一の理解者だった担任の先生が学校を去り、友だちにのけ者にされて再びひとりぼっちになったノラは、ある日、校庭で衝撃的な光景を目撃するのだった。
監督・脚本:ローラ・ワンデル
出演:マヤ・ヴァンダービーク、ガンター・デュレ、カリム・ルクルー、 ローラ・ファーリンデン
配給:アルバトロス・フィルム
©2021 Dragons Films/ Lunanime
2025年3月7日(金) 新宿シネマカリテ、シネスイッチ銀座他全国公開
公式サイト playground-movie