本日の一品 > 南所豆花の「南所豆花」(大阪)

今回の推薦人は、あまいもんは撮るのはもちろん、食べるのも作るのも大好きという、関西を中心に活動しているフォトグラファーのKさん。新旧問わず関西のスイーツ店に足を運んでいる甘党のKさんが推してくれたのは、台湾スイーツ。大阪・天神橋筋六丁目にある豆花専門店の豆花(トウファ)でした。

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「台湾出身店主による本格的な豆花。選べるトッピングの種類も本場さながらの豊富さです」(Kさん)
編集部の「これも食べたい!」

【水曜15時のあまいもん】とは?

関西の食に精通するライター、エディター、フォトグラファーなど“取材のプロ”たちが、ほんとは教えたくない関西の「推しおやつ」を、和洋問わずレコメンド。確かな目利きで選んだあまいもんは、どれもわざわざ足を運んで大正解の、ハズレなしのおいしさです。

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「台湾出身店主による本格的な豆花。選べるトッピングの種類も本場さながらの豊富さです」(Kさん)

南所豆花の「南所豆花」

「南所豆花」850円。トッピングを4種類選べ、1種類+100円で追加もできます。写真のトッピングはサツマイモ団子、黒糖フンクエ、タピオカ、ピーナッツ。豆花とシロップのみでシンプルに楽しむ「原味豆花」620円もあります。

「台湾出身の方が店主を務めているだけあって、豆花自体、豆乳の風味がしっかり感じられて本格的。また、トッピングが12種類以上あり、その時の気分でいろいろ選べるのが、本場っぽくて楽しいところ。私は、お芋の団子と仙草ゼリーがお気に入りです」(フォトグラファーKさん)

豆花は、豆乳を日本の絹ごし豆腐よりもさらにやわらかく固めたもので、台湾や香港では甘いシロップをかけて楽しむのが主流。「台湾では食後のデザートやおやつに欠かせないスイーツです」という台南出身の林さんが、2020年にオープンした豆花専門店です。

豆花を作るうえでもっとも大切な豆乳は、近くの天神橋筋商店街にある前田豆腐店にオーダー。何度もやりとりして理想の濃度にたどり着いたというその豆乳に、にがりを加えて作る豆花は、ひと口で大豆の風味が感じられる濃厚さと、口の中ですっとほどけるやわらかさです。

トッピングを選ぶのも豆花の楽しみのひとつ。種類が豊富であれもこれもとのせたくなるけれど、豆類、芋の団子などお腹にたまるものも多いので、バランスよく!

ずらりと並ぶトッピングは12種以上。サツマイモやタロイモの団子、タピオカ、仙草ゼリー、緑豆、ハトムギをはじめ、日本ではあまり見かけないサツマイモの粉で作るわらび餅のような食感のフンクエも3種。山梔子(さんしし・くちなし)で色付けした黄色が鮮やかなフンクエが目を引きます。おなじみの生ピーナッツもローストしてから煮てあり、香ばしさが感じられます。

好みのものを選んでトッピングしてもらったら、別添えのシロップとともにテーブルへ。シロップはあらかじめかけてある専門店が多いけれど、こちらでは別添えなので、自分で好みの甘さに調節しながら楽しめます。さらりとしたテクスチャーの優しい甘さのシロップは、素焚糖、赤砂糖、冬瓜粉糖と、3種の砂糖を合わせて作っているそうです。