『28日後...』『28週後...』に続く『28年後...』2025年公開決定!予告編&海外版ポスター公開

人間の脳を破壊し、凶暴化させるウイルスが蔓延したロンドンを舞台に、生き残ったわずかな人間たちが感染者と死闘を繰り広げるサバイバルホラー『28日後…』(02)。2007年には続編となる『28週後…』が公開された本シリーズの最新作『28年後…』が2025年に公開されることが決定。あわせて予告編と海外版ポスターが全世界解禁された。

のちに『スラムドッグ$ミリオネア』(08)でアカデミー賞監督となるダニー・ボイルと、脚本家のアレックス・ガーランドの名コンビにより、低予算で制作されたにもかかわらずいままでにない新感覚のアクション・ホラー映画として世界中で大ヒットした『28日後…』。『28年後…』ではボイル監督と、『シビル・ウォー アメリカ最後の日』(24)の監督&脚本家として高い評価を受けたガーランドが再タッグを組み、『クレイヴン・ザ・ハンター』(12月13日公開)の公開が控えるアーロン・テイラー=ジョンソンを主役に迎えて新たな物語を描いていく。

予告編では、テレビで「テレタビーズ」の番組を観ている子どもたちが、そこにやってきた一人の女性から緊急事態を告げられ、悲鳴とともにテレビ画面に血が飛び散るショッキングなシーンから始まる。始まりは10,228日前(28年前)のテロップのあと、セリフは一切ない。呪文のような謎めいた言葉と、単調な音楽にのせて、不気味で異様な映像シーンが連続する。孤島で暮らす人々、壁に貼られたコミュニティのルールが書かれた絵、墓場のような十字架、見張り台で“なにか”を監視する人間。槍や弓矢のようなもので武装し、怯えたような表情でどこかに向かう親子とみられる男性と少年──島を離れ、何者かに追われた2人が逃げ込んだ家の中では、頭部を袋で覆われ、逆さに吊るされた屍が動きだす。

奇妙な映像は続き、暗闇の中で銃を構える兵士や、森の中でうごめく人間ではない物体の姿も。さらに、何百もの頭蓋骨が積みあがる広場のような場所が映り、草むらから現れる白くやせ細った人や、なにかに襲われる兵士や家族とみられる人間の緊迫したショットが続く。予告の最後、赤ちゃんを抱いている女性が見つめる先は、どんな世界が映っているのか?

同時に解禁された海外版ポスターでは、本シリーズのアイコンが赤い頭蓋骨で埋め尽くされている戦慄なビジュアルに「TIME DIDN’T HEAL ANYTHING(時間はなにも解決しない)」という意味深なコピーが。ウイルスが蔓延した28年後。名匠、ボイル監督が描く新たなる世界は、黙示録か、それとも…?

出演陣には、テイラー=ジョンソンに加え、「ハリー・ポッター」シリーズや『ザ・メニュー』(22)の実力派俳優レイフ・ファインズ、『最後の決闘裁判』(22)のジョディ・カマーといった豪華キャストが顔を揃える。数十年ぶりに本シリーズで再タッグを組むボイルとガーランドが本作のプロデューサーとしても名を連ねているほか、『28日後…』で主役を演じ、『オッペンハイマー』(23)でアカデミー賞主演男優賞を受賞したキリアン・マーフィーもエグゼクティブ・プロデューサーとして参加している。

28年後には人間が人間でなくなるのか?『28年後…』で描かれるさらなる恐怖に期待してほしい!

文/平尾嘉浩