子連れの外出は大変! 周りに迷惑をかけないよう気を遣うため、へとへとになる母ですが、ふとした優しい対応に涙が出そうになることも……。Instagramで公開されたマンガが、「これぞ、優しい世界ですね!」と話題の作者、「kzk.jr」さんにお話を聞きました。
マンガ「あーーーーーん(泣)」のカット(kzk.jrさん提供)
【マンガ本編】子連れで外出中、おじさんの視線が… 予想外の展開に母号泣!
子育ては「あーーーーーん(泣)」となることの連続!
子連れの外出で感じた優しさについて描いたマンガ「あーーーーーん(泣)」が、Instagramで5500以上のいいねを集めて話題となっています。
子供を連れて外出するのは、荷物が多かったり、周りに迷惑をかけないよう常に気を遣ったり、本当に大変。へとへとになっていた作者が出会った優しさとは……。読者からは、「これぞ、優しい世界!」「私も今日から優しい声かけおじさんになります」「助けてあげたいけれど、いまの時代は声をかけていいか迷うよね」などの声があがっています。
このマンガを描いたのは、Instagramでマンガを発表している、ブロガーの「kzk.jr」さんです。kzk.jrさんに、作品についてのお話を聞きました。
ーーお子さんを連れて出かけるとき、特にどのようなことが大変ですか?
子供が幼ければ幼いほど、オムツやおしりふき、ゴミ袋、念のための着替え、おやつなど、外出の準備からすでに大変です。外では人の邪魔や迷惑にならないよう、特に気を遣いますし……。子供たちが小さかった当時はとにかく大変でした。
ーー「あーーーーーん(泣)」は、大変なときに優しくしてもらったうれしさの涙なんですね。ここ最近で、「あーーーーーん(泣)」となったことがありますか?
現在は、子供たちも小学3年と4年になり、自分のことは自分でできることが増えました。また、最近は私が大変そうにしていると、子供たちが「荷物、持つよ」「これは僕がやっておくよ」などと助けてくれることが増え、「あーーーーーん(泣)」となっています。周りからも、「子供たちがとてもいい子に育っているね」「お母さんが良い子育てをしているんだね」などとほめられ、うれしくてさらに「あーーーーーん(泣)」となりましたね。
ーー電車や街なかで、お子さんを連れて大変そうな人を見かけたら、私たちはどのようなサポートをすれば良いでしょうか?
街や駅は忙しい人であふれているので、直接声をかけて下さらなくても、優しい眼差しで静かに見守って下さるだけでうれしいです。ときに「お手伝いできること、ありますか?」「この席、座って下さい」などと、声をかけていただけるとさらにうれしいです。
ーーたくさんの人に助けられてきたことで、何かご自分の気持ちに変化はありましたか?
子供が赤ちゃんの頃は、孤独を感じることが多かったです。そんななか、街の人たちや読者の皆さんのちょっとした声かけで、「私たちを気にかけてくれる人がいる」と気付かされ、とても励まされました。
それをきっかけに、Instagramでマンガを投稿し、子育てで孤独を感じているお母さんたちに少しでも「ひとりじゃない」と思ってもらいたいなと思うようになりました。また私生活でも、街で困っている人を見かけたら、積極的にお手伝いしてあげたいなと思うようにもなりましたね。
ーーこの作品を描くときに、こだわったポイントを教えて下さい。
私が経験したことや思ったことを、シンプルにありのままに描きました。
ーー作品について、どのような意見が寄せられていますか?
育児中のお母さんたちから「私も街の人の優しい声かけで心が救われた」「お出かけのときは、『子供がおとなしくしていてくれるか』と、いつもハラハラしますよね」など、共感のコメントをたくさんいただきました。皆さんも私と同じように、育児に孤独を感じたり、街の人の声に救われたりしているんだなと思い、「私だけじゃないんだ」と励まされました。
ーー今回のマンガを描いたきっかけを教えて下さい。
ふと、私の子供たちが赤ちゃんだった頃のことを思い出したからです。