旅行や大切なイベントと生理が重なってしまい、憂鬱な気持ちになった経験を持つ女性は多いでしょう。そんなとき「生理が早く終わればいいのに!」「生理の時期をズラしたい!」と考えたこともあるのではないでしょうか。 生理に悩む女性のために、薬剤師が生理を早く終わらせる方法の有無や、生理周期をズラす方法、生理の不快感を軽減する方法を紹介します。
3. 生理を終わらせる、生理周期をズラす方法は?
ただでさえ憂鬱なのに(写真:iStock)
大切なイベントと重なると、さまざまな不都合も多い生理。生理を早く終わらせる方法の有無や、生理周期をズラす方法を紹介します。
3-1. 生理を早く終わらせる方法
早く終わってほしいけど(写真:iStock)
残念ながら、生理を早く終わらせる方法はありません。生理とは、妊娠の準備のために厚くなった子宮内膜が、血液とともに体外に排出されること。そのため、経血の量や排出スピードを自分でコントロールすることはできませんし、一度始まった生理が終わるタイミングをコントロールすることもできません。
3-2. 生理周期をズラす方法
ピルで日程調整は可能(写真:iStock)
あらかじめ生理になりたくない日がわかっていれば、低用量もしくは中用量ピルの服用で生理日を移動させることができます。
ただし、ピルを服用してすぐに生理日が移動できるわけではないので、移動させたい生理の1つ前の生理が始まる前のタイミングで婦人科を受診してください。
また、婦人科を受診しても体質やアレルギー、他の薬との飲み合わせによってピルの服用ができない場合もあるので、注意してくださいね。
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4. 生理の不快感を軽減する方法
ピルを服用してもイベントまでに生理周期をズラせない場合、あるいはピルの服用ができない場合に、できるだけ生理の不快感を軽減する方法を紹介します。
4-1. ナプキンをこまめに取り替える
こまめに交換を(写真:iStock)
生理ナプキンが蒸れて不快な場合は、ナプキンをこまめに取り替えるようにしましょう。
ナプキンを取り替えることで、臭いが気にならなくなったり、蒸れによるかゆみが気にならなくなったりする可能性があります。
ナプキンの材質によってかぶれてしまうこともあるので、敏感肌の人はコットンタイプを使うなど、自分に合う素材のナプキンを選んでくださいね。
4-2. からだを温める
からだを温めて(写真:iStock)
生理痛がひどい場合、からだを温めることで筋肉の緊張がほぐれたり血流が促されたりして、痛みが和らぐことがあります。温かい服を着たり、冷たい食べ物を避けたりしてください。
生理が始まる前からからだを温めることで、生理痛が緩和されることがあります。毎回生理痛がひどいものの、ピルの服用ができない人は、からだを温めて対策するのもおすすめですよ。
4-3. 薬の服用
漢方も◎(写真:iStock)
生理痛は、イブプロフェン、アセトアミノフェンやロキソプロフェンといった解熱鎮痛剤を服用することで緩和できる場合があります。ドラッグストアで購入できるので、薬剤師もしくは登録販売者に相談のうえで購入してください。
薬の服用に抵抗がある人は、西洋薬と比べて比較的副作用が少ないといわれている漢方薬の服用も検討するといいでしょう。
生理痛を緩和するためには「血流をよくして子宮や卵巣の機能を回復する」「からだを温めて筋肉の緊張をほぐす」「ホルモンバランスの乱れを改善する」といった漢方薬を服用し、根本改善を目指しましょう。
生理痛緩和におすすめの漢方薬
・桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん):滞った血液の流れをよくすることで、血行不良による生理の痛みの他、生理不順、月経異常に用いられます。
・桃核承気湯(とうかくじょうきとう):滞った血の流れを整え、からだにこもった熱を取り去ることで、生理痛の他、イライラなどの精神症状、便秘に用いられます。
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