11日放送『全領域異常解決室』(フジテレビ系)での、デリバリースタッフ・芹田正彦(迫田孝也)の「健気な行動」が話題を呼んでいる。
■これまでのあらすじ ※ネタバレあり
同作は、世界最古の捜査機関「全領域異常解決室」(全決)の室長代理・興玉雅(藤原竜也)と同室の新人・雨野小夢(広瀬アリス)が奔走するミステリードラマ。
八百万の神々が人間に転生し生活しているなか、「神の特殊能力で起きた不可思議な事件」を人間達に気づかれないようにおさめるための組織が「全決」で、メンバーも全員が神だと明かされている。興玉は興玉神(オキタマノカミ)と名乗り、雨野は天宇受売命(アメノウズメノミコト)、芹田は天宇受売命の夫・猿田毘古神(サルタビコノカミ)だった。
雨野は神としての記憶を失い人間として全決に加入していたが、謎の人物・ヒルコにより天宇受売命は消滅させられていたことが判明。さらに興玉は興玉神ではなく、この世と黄泉の国をつなぐ門「黄泉戸(ヨミド)」を守る天石門別神(アメノイワトノワケノカミ)の生まれ変わりだと明かされている。
関連記事:『全決』1話の“表情の意味”が判明 これまでの会話の伏線が一気に回収「見返したくなる」「涙止まらん」
■興玉がヒルコの魔の手に…
(『全領域異常解決室』/©フジテレビ)
9話ではヒルコの狙いが天石門別神を消すことだと発覚。天石門別神を消滅させてすべての神を「黄泉送り」にし、選ばれし人間達と新たな神々の世界に作り直す「修理固成」を実現しようとしているのだ。
ヒルコの魔の手は全決にも迫り、ヒルコに操られた局長の宇喜之民生(小日向文世)により致命傷を負った興玉・天石門別神。人間として亡くなっても神の魂は消えず別人に転生するため、ヒルコ(宇喜之)は去り際に「わざと死んで逃げたら雨野を殺す」と告げる。
興玉は息も絶え絶えの状態で「絶対に室長(雨野)を守ると約束したんです。どうか助けて」と正気に戻った宇喜之らに嘆願。芹田はその姿を神妙な表情で見つめていた。
関連記事:『全決』転生しても同じ名前“興玉雅を名乗るワケ” 神は神でも…本当の正体に視聴者「超面白かった」
■ヒルコとの直接対決
(『全領域異常解決室』/©フジテレビ)
そこから雨野は興玉を助けるために芹田と奔走。病気平癒の能力を持つ建速須佐之男命(タケハヤスサノオノミコト)の生まれ変わりで虐待されている少年・佐野速雄(岩川晴)に、涙ながらに「どうかお願いします。私の大事な人を助けてください」と必死に頼み込み、興玉の命を救ってもらう。
興玉は、ヒルコと目される人間・寿正(野間口徹)との直接対決を前に、窮地に陥った際に神としての消滅を避けるために「人間として自決するための毒薬」が入った瓶を芹田に託した。
多くの敵に囲まれ危機的状況に陥った興玉だったが、芹田は毒薬を散布するのではなく瓶をそっと地面に置き玉砕覚悟で敵に体当りしていく。しかし武闘派ではない芹田は返り討ちにあい、興玉らは寿に連れ去られてしまった。
関連記事:『全決』デリバリースタッフ・芹田に“ある能力”の疑惑浮上 その正体は…「意味深な発言」に注目する声も
■「切ない」芹田の心中を察する声
興玉を人間として死なせるのではなく救おうとした芹田。そこには、転生するたびに妻となっていた天石門別神への想い、互いを助けようと必死になっていた姿から今生での雨野と興玉が「相思相愛」だと気づいたからこその決断があったのだろう。視聴者からも芹田の心中を察する声が殺到している。
「芹田さんが雨野と興玉の両片想いみたいな状況に気づいてしまっているっぽいのだいぶ切ない。それでも毒薬投げつけずに全力で興玉を守ろうとするのマジでこの夫婦神と興玉の関係性が尊すぎてしんどい」「完全に小夢ちゃんと興玉の両矢印が見えてしまっているところで、自ら退出しちゃう芹田さんのお気持ちを考えたら泣いちゃう」「きっと興玉さんの思いにも雨野さんの気持ちにも気づいている…それでも突っ込んで行く芹田さんが健気で熱くて圧くて良き!」との声が寄せられていた。
(文/Sirabee 編集部・サバマサシ)