着信音を工夫する
電話がこわい人は、電話の着信音が鳴っただけでドキッとします。恐怖心はそこからもう始まっているので、着信音を工夫するといいでしょう。
知り合いは、一時期電話に出るのがこわくなったことがあったのですが、ものすごくコミカルな着信音に変えたところ、着信音が鳴るたびに愉快な音が聞こえ、恐怖心が少しやわらいだと言っていました。
着信音は種類がたくさんあるので、いろいろ鳴らしてみて、自分が一番恐怖を感じないものに変更するのがいいと思います。
また着信音は音量を変えられますので、電話が鳴るとドキドキする人は、一番小さな音にする方法もあります。
携帯がブーと震えて鳴るのがこわい人もいましたが、そういうときはバイブレーションをなくすなど、自分の恐怖が軽くなるパターンを試すことです。
ちなみに私は固定電話も携帯も思い切って消音にしています。
家で仕事をしていて、集中したいときやオンラインで収録があるとき、最近は、固定電話に重要な案件がかかってくることはないので、電話線そのものを抜いてしまいます。
電話がかかってきたのがわからなくても、着信履歴を見て、あとでかけ直せばすみます。少なくとももう5年以上、バイブレーションもなしの完全な消音にしていますが、まったく問題はありません。
文/大野萌子 写真/Shutterstock
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『電話恐怖症』 (朝日新書)
大野 萌子 (著)
2024/9/13924円(税込)208ページISBN: 978-4022952820「電話の着信音がなると動悸がする」
「人に聞かれるのが嫌で職場で電話ができない」――。
近年、電話が原因で心身症状が現れたり、
仕事に支障を来したりする若者が増えているという。
その心理的背景を豊富な事例で解き明かす。
Z世代の理解の一助にもなる一冊。
電話が嫌いでたまらない人へ、今日からできる克服法を伝授します。
大丈夫、きっと治せます。