2024年のスーパーフォーミュラ公式/ルーキーテストには、海外からも多くのドライバーが参加している。KONDO RACINGから参加のファン・マヌエル・コレアもそのひとりだ。
コレアはヨーロッパのシングルシーターでキャリアを積んでおり、2019年にFIA F2にステップアップしたが、アントワーヌ・ユベールが命を落としたスパ戦の事故で両足に大怪我を負った。しかし長期にわたる手術とリハビリを経てレースに復帰し、2023年からは再びF2にフル参戦した。
今季はシーズン終盤にDAMSから離脱したコレアは、1週間ほど前にSFテスト参加のオファーを受けたのだという。
「バクーまではF2に参戦していて、ここ3ヵ月は家で来年何するか考えていたよ!」
「1週間ほど前にトヨタから連絡が来て、このテストに参加しないかと言われた。当然飛行機を予約して、ここに来たよ。鈴鹿は初めてだし、シミュレータでも走ったことがない。ここ3ヵ月は全くクルマに乗っていなかったけど、来られてよかった」
ちなみにコレアのマネージャーは、今回docomo business ROOKIEから参加予定だった来季のメルセデスF1レギュラードライバー、アンドレア・キミ・アントネッリと同じ。「彼がトヨタと話をして、僕に来るように言ってくれたんだ。どこからどう繋がったのかわからないけど、すべて直前だったんだ」とコレアは言う。
コレアはテスト2日目のみの参加で、KONDO RACINGの4号車をドライブした。4号車は初日に笹原右京がドライブし、3日目にはザック・オサリバンが走らせている。3号車は初日は山下健太、2日目、3日目はジェームズ・ヘドリーがドライブした。
走行を終えての感想について、コレアは次のように語る。
「マシンを理解し、サーキットを学び、良い感触を掴むことが主な目的だった」
「もちろん、新しいクルマでこのようなサーキットを走る初日は、いつだって慎重でないとね。僕にとっての最大の目標は、リスクを冒さず、ただマシンを無事に持ち帰り、良いフィードバックを与えてチームを助けることだった。このクルマは自分に合っていると思うし、このシリーズで速く走れると思う」
WEC富士以来、自身2度目の来日となったコレア。来季スーパーフォーミュラに参戦する可能性については「分からない。僕が決められるなら、当然やりたいよ。クルマもコースも好きだし、日本で過ごすのも好きだから。でも決めるのは僕ではなく、トヨタやチームなんだ」と答えた。