エディー・ジョーダン、”がん”を患っていることを明かす「みんな、自分の身体を大切にね」

 1991年から2005年までジョーダンF1チームを率いたエディー・ジョーダンは、デビッド・クルサードとともに『Formula For Success』のポッドキャストに出演。がんを患っていることを明かした。

 アイルランド銀行で働いていたジョーダンは、カートレースを観戦しモータースポーツの虜となった。その巧みな交渉手腕で自らのチームでF1参戦を果たし、チームオーナーを離れたあとはメディアやマネジメントといった仕事をしてきた。

 ただここ最近はメディアの仕事を減らしていた。彼が公の場に姿を現したのは、エイドリアン・ニューウェイのアストンマーティン移籍記者会見のときだった。ニューウェイのマネージャーを務めるジョーダンは、会見場の後方に座ってそれを見守っていた。

 ジョーダンはポッドキャストに出演し、オリンピック・サイクリングの伝説的選手、サー・クリス・ホイについて言及した。オリンピックで金メダル6枚を獲得した伝説のスプリンターであるホイは10月に末期の前立腺がんを患い、余命2年から4年と宣告されたことを公表している。

「3月から4月のショーで、それを少し話していたんだ。私は膀胱がんと前立腺がんと診断され、それが背骨と骨盤に転移した。かなり進行していたんだ」

「私たちの素晴らしい友人であるサー・クリス・ホイは絶対的な大スターであり、カミングアウトして私がかかったような病気について話していることはみんな知っている」

「これはちょっとしたメッセージだ。みんな聞いてほしい。人生を無駄にしたり、治療を先延ばしにしたりしないで。人生にはチャンスがあるんだから。世の中にはたくさんの医学的アドバイスがあるし、寿命を延ばすためにできることもたくさんある]

「行ってみて、やってみてほしい。バカにしたり、はずがしがったりするな。自分の身体を大事にするんだ」

 ジョーダンは、診断を受けてから困難な時期を過ごしたことを認めた。

「とても暗い日々もあったけど、ありがたいことに、そこから抜け出せたよ」

 ポッドキャストで共演した元F1ドライバーのクルサードは、次のように語った。

「EJ、賢明な言葉だ。あなたは個人的に経験を積んできたし、化学療法を受けていることを考慮しても、実際にあなたがシャープに見えるのは素晴らしいことだ」

「それは一瞬のことではないし、楽しい経験でもないだろう。でも、その経験をリスナーのみんなと分かち合っているのは素晴らしいことだ」