ソニー 写真&映像アワード「THE NEW CREATORS」が広げるクリエイターの未来。撮影監督 宮島遥夏氏が語る、アワードがもたらす新たな可能性とは

グランプリ受賞が与えた影響


ショートフィルム「まる」 撮影風景

グランプリ受賞時の感想を教えてください

宮島氏:

「まる」は「TOHOシネマズ学生映画祭」で初めて上映された作品だったので、受賞はまさに予想外でした。観客の方々が真剣に作品に向き合ってくださり、上映後に感想を直接いただいたり、SNSでの反響を目にしたりしたとき、「自分たちの思いが届いたんだな」と実感しました。それが何よりも嬉しかったです。

グランプリを受賞した瞬間、チームメンバーと顔を見合わせ、「やった!」と喜び合ったのを覚えています。特に、苦しい時期を一緒に乗り越えたメンバーと共有できたことが、この経験をより特別なものにしてくれました。

周囲の反響やその後の展開について教えてください

宮島氏:

グランプリ受賞をきっかけに、他の映画祭や上映イベントにも声をかけていただきました。「まる」を観てくださった方々からの感想を聞くたびに、作品が人と人をつなぐきっかけになっていることを強く感じます。特に、あるイベントで「自分も同じような経験をした」と話してくださった方がいて、映画を通じた心の交流の素晴らしさを改めて実感しました。

また、業界関係者の方々とのつながりも広がりました。映像制作の現場で「TOHOシネマズ学生映画祭で受賞された方ですよね?」と声をかけていただき、そこから新しいプロジェクトが生まれたこともあります。この経験が、私にとって名刺代わりとなり、自信を持って活動する大きな支えになっています。

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今後の活動と展望


今後挑戦してみたいことはありますか?

宮島氏:

撮影が大好きなので、まずは撮影監督としての技術をさらに磨きたいです。特に、光の使い方やカメラアングルで作品の感情をどう伝えるかを深く追求していきたいと思っています。

また、監督業にも興味がありますが、今はまだ撮影を通じてチーム全体をサポートする立場が自分に合っていると感じています。特に、異なるジャンルの映像制作(例えば、ドキュメンタリーやアニメーションの実写パート)にも挑戦し、幅広い経験を積みたいと考えています。

受賞をきっかけに自分の表現だけではなく、「観る人の視点を意識すること」の重要性を学びましたので、今後は観客の気持ちに寄り添った作品づくりを心がけたいです。