カムコーダー/ミラーレスカメラ部門発表。 新世代の機能を実現したカメラ登場 Vol.02 [PRONEWS AWARD 2024]

キヤノン EOS R5 Mark II

発売日:2024年8月30日

希望小売価格:オープン 税込654,500円(キヤノン公式オンラインストアの価格)

キヤノンの「5」の名を冠するモデルは、動画撮影の歴史を切り開いてきた伝説的なカメラばかりだ。2008年に一眼レフでの動画撮影を可能にした「EOS 5D Mark II」や、世界初の8K動画を実現した「EOS R5」などがその例だ。そして今回登場した「EOS R5 Mark II」もまた、「5」の名にふさわしい優れた動画撮影性能を備えている。

「EOS R5 Mark II」は、最大約4500万画素のフルサイズ裏面照射積層CMOSセンサーに加え、映像エンジン「DIGIC X」と新開発の解析エンジン「DIGIC Accelerator」を搭載。これにより、高解像度で低ノイズの画像生成やAE/WB解析を通じた高画質化を実現している。動画性能においても、8K60PのRAW記録に対応し、高画質を追求したい場面では「4K RAW」を選択可能。高画質と利便性のバランスを両立した仕様となっている。

さらに、フルサイズHDMI端子の搭載や、最大16+ストップの広いダイナミックレンジを実現する「Canon Log 2」の新搭載も特筆すべき点だ。読み出し速度の向上により、ローリングシャッター歪みの軽減を実現。加えて、熱対策にも注力しており、冷却ファンを搭載した縦位置グリップを用意することで、長時間撮影時の熱暴走を効果的に抑制できる仕様となっている。

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富士フイルム GFX100S II

発売日:2024年6月28日

希望小売価格:オープン 税込847,000円(富士フイルム公式オンラインストアの価格)


GFX100S IIは、2023年に発売されたGFX100Sの兄弟機である。最大の特徴は、44×33mmの102MP CMOS IIセンサーを搭載しながら、若干の小型化と価格の引き下げを実現した点だ。

富士フイルムGFXシリーズの動画性能は、ローリングシャッターの影響を考慮すれば、非常に優れていると言える。その中で、GFX100 IIとGFX100S IIの動画性能には若干の違いがある。GFX100 IIは8K30P、DCI4K/4K 60P、FHD 120Pに対応しているのに対し、GFX100S IIは8Kには対応せず、DCI4K/4K 29.97PおよびFHD 59.94Pとなっている。また、ビット深度にも差があり、GFX100 IIは4K60Pで4:2:2 10bit、GFX100S IIは4K30Pで4:2:2 10bitに対応している。

いずれにしても、GFX100S IIは最新の富士フイルムGFXシリーズのスペックを手軽に体験できるモデルであり、多くのユーザーにとって魅力的な選択肢となるだろう。