ソニー α1 II
発売日:2024年12月13日
希望小売価格:オープン 税込990,000円(ソニー公式オンラインストアの価格)
ソニーαシリーズのフラッグシップモデル第2世代が登場した。α9シリーズがスピード特化のモデルであるのに対し、α1シリーズは解像度とスピードを両立させたフラッグシップモデルとして位置付けられている。
「α1 II」は、フルサイズ積層型有効約5010万画素センサーを引き続き採用し、AIプロセッシングユニットを搭載することで、最大759点の位相差AFに対応。リアルタイム認識AFでは、人物、動物、鳥、昆虫、車、列車、飛行機といった多様な被写体を正確に追尾できる。特筆すべき進化点として、シャッターを切る前の瞬間を記録できるプリキャプチャー機能を搭載。シャッターボタンを押す前の瞬間を遡って連続撮影が可能であり、最高約30コマ/秒の連続撮影においても画素数を損なうことなく記録できる。
動画性能も大きく向上しており、8K30Pや4K120Pの高画質・高フレームレート動画撮影に対応。動画撮影時にもリアルタイム認識AFが機能し、様々な被写体を高精度で追尾できる点が大きな特徴となっている。
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ソニー α9 III
発売日:2024年1月26日
希望小売価格:オープン 税込935,000円(ソニー公式オンラインストアの価格)
グローバルシャッターイメージセンサーを搭載した「α9 III」は、業界の潮流を一変させるほどの個性を持つミラーレスカメラである。映像業界において、ローリングシャッターによる歪みを排除し、これまでにない新しい撮影体験を提供する。4K120Pに対応し、AIプロセッシングユニットを搭載することで、オートフレーミング、AFアシスト、フォーカスマップ、ブリージング補正といった先進機能を実現している。被写体追従性能やリアルタイム瞳AFの精度も向上しており、AIによる高度な画像処理が可能だ。
静止画撮影では、最高約120コマ/秒の高速連写に対応。さらに、1/80,000秒という驚異的なフラッシュ同調速度を実現しており、スポーツやパフォーマンス撮影に最適な性能を誇る。高速な動きを確実に捉え、一瞬の表情や動きを鮮明に記録できる。
以上がカムコーダー/ミラーレスカメラ部門のノミネート製品となる。
■PRONEWS AWARD 2024 シネマカメラ部門 ファイナリスト
- ソニー PXW-Z200
- キヤノン EOS R5 Mark II
- 富士フイルム GFX100S II
- ニコン Z6III
- パナソニック LUMIX GH7
- ソニー α1 II
- ソニー α9 III
はたして何が受賞するのか…?いよいよ発表!
PRONEWS AWARD 2024 カムコーダー/ミラーレスカメラ部門 ゴールド賞
キヤノン EOS R5 Mark II
EOS R5 Mark IIは、動画と写真のハイブリッドカメラとして、多くのプロフェッショナルから高い評価を得ている。特に、主に写真撮影を中心に活動しながらも、高品質な動画素材を必要とするカメラマンにとって、現時点で最有力の選択肢となり得るモデルだ。
このカメラは写真と動画の両立を特徴としており、動画性能においても業務レベルの要求を十分に満たしている。前モデルであるEOS R5では、8K RAW動画の記録が最大30Pに制限されていたが、EOS R5 Mark IIではボディ内蔵バッテリーで8K60PのRAW記録が可能になった。従来のEOS R5 Cで必要とされていた外部電源が不要になり、撮影場所を選ばず自由な撮影を実現した点は大きな進化だ。また、R5 Mark IIは4K SRAW動画を60fpsでフルサイズ撮影できる機能を備え、高画質な映像を記録容量を抑えながら撮影したい場合に最適な選択肢となる。
さらに、キヤノンのプロフェッショナルログガンマ「Canon Log 2」を採用しており、ダイナミックレンジは最大16段以上の表現力を実現。これにより、CINEMA EOSシリーズとの連携も容易で、プロフェッショナルな制作環境に適している。
加えて、マルチ撮影や共同作業が必要な場合には、空冷ファンやアナモフィックモードを搭載するCINEMA EOSシリーズのEOS R5 Cという選択肢もある。また、映像制作向けにはC80が新たに登場しており、キヤノンのラインナップの充実が際立っている。このような幅広い選択肢を提供できる点が、キヤノンカメラシステム全体の大きな強みと言える。
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PRONEWS AWARD 2024 カムコーダー/ミラーレスカメラ部門 シルバー賞
ソニー PXW-Z200
ニュースやドキュメンタリー、マルチカメラでのライブ撮影といった技術分野では、高倍率ズームレンズを搭載したビデオカメラが依然として重要な役割を果たしている。しかし、近年どのメーカーも新しい放送用カメラを発表していなかった。その流れを変えたのがソニーの「Z200」だ。特に、AIによるオートフレーミング機能の精度や、S-Cinetoneによる映像表現の幅広さは非常に高く評価できる。
マニュアルアイリスリングが廃止され、フォーカスとズームの2連リングとなった点は残念だが、アイリスと電子式可変NDフィルターに対応した2連ダイヤルが搭載されたことは前向きに評価すべきだ。また、FX6のUIを反映し、S-Cinetoneを採用した点は、現代のニーズにしっかり応えている。
AIによるオートフレーミング機能は、被写体を自動追尾し、フレーミングを自動化する便利な機能だ。特に単独のオペレーターによる撮影や、ステージ上のスピーチなど、被写体への焦点を維持する必要がある場面で大きな効果を発揮する。さらに、手ブレ補正の性能も優れており、ワンマンオペレーションや高い信頼性を求めるカメラマンにとって、まさに救世主となるだろう。