この画像は、地球と月の大きさの比率を合わせて並べたものです。地球の(赤道)半径は6378km(直径1万2756km)、月の半径は1738km(直径3476km)あります。月の大きさは地球の4分の1と書かれることも多いですが、実際には4分の1よりもやや大きなサイズです。
月を並べて地球と重ねてみました。地球の大きさが月の4個分よりは小さいことが分かります。
太陽系にある衛星の中で、月よりも大きなものは木星の衛星ガニメデなど4つあります(参考記事:太陽系の衛星 大きさトップ10)。ただ、惑星との比率でみると月は非常に大きな天体です。
木星最大の衛星ガニメデ(半径2631.2km)や土星最大の衛星タイタン(半径2575km)はいずれも月より大きな衛星ですが、ガニメデは木星の約27分の1、タイタンは土星の約23分の1しかありません。
月までの距離は?
地球から月までの平均距離は38万4400kmあります。この画像では、地球と月の大きさと、両者の距離の縮尺を合わせてあります。地球や月の大きさに比べると、月までの距離がかなり離れていることが分かります。
地球から月までの距離は、地球の直径の約30倍です(地球を30個並べることができます)。
なお月が地球のまわりをまわる公転軌道は円ではなく楕円です。そのため月は時期によって地球に近づいたり遠ざかったりします。たとえば2022年では、地球と月の距離は遠いときには約40万1000km、近いときには約35万7000kmになります。(参考記事:2022年の最小の満月と最大の満月)
ちなみに、月までの平均距離38万4400kmを、仮に時速4kmで歩いていくとすると、単純計算では11年近く(9万6100時間)かかります。時速100kmの自動車なら約160日(約3844時間)、時速300kmの新幹線なら約53日(1281時間)、時速1000kmのジェット機なら約16日(約384時間)かかる計算です。
Earth Image Credit: NOAA/NASA GOES Project
Moon Image Credit: NASA’s Scientific Visualization Studio
(参照)NASA Solar System Exploration
(参考記事)月面(表側)の主なクレーターの位置と名前