2008年に発表され、いまなお世代を超えて愛され続けているHYの楽曲をモチーフにした『366日』(2025年1月10日公開)。本作の完成披露舞台挨拶が12月12日に川崎のチネチッタにて開催され、主演の赤楚衛二とヒロインを務めた上白石萌歌、中島裕翔、玉城ティナ、新城毅彦監督が登壇した。
主人公の湊役を演じた赤楚衛二、一般公募のキュンキュン話に悶々 / [c]2025映画「366日」製作委員会
本作は、沖縄と東京を舞台にした20年に渡る物語を描くラブストーリー。2003年、沖縄に住む高校生の湊(赤楚)は、同じ高校の後輩の美海(上白石)と出会う。同じ音楽が好きな2人は自然と惹かれあい、付き合うことに。母を病気で亡くし、音楽を作るという夢を諦めかけていた湊だったが、美海に背中を押されて東京の大学へ進学。2年後、美海も上京し、2人での幸せな日々が始まる。しかしある日、湊は突然別れを告げて美海のもとを去ってしまう。
舞台挨拶の前にラ チッタデッラ噴水広場で行われたクリスマスツリーの点灯式にも参加した赤楚と上白石。会場を移し、満員の観客の前に登場すると赤楚は「公開まで1ヶ月を切っていることもあり、胸がぽかぽかしています」と挨拶。一方、上白石は「本作はうるう年がキーワードですが、偶然にも赤楚さんの誕生日が3月1日で、私が2月28日。我々の間に366日があるということでご縁を感じています」と明かし、「私も胸がぽかぽかしています」と語った。
赤楚と自身の誕生日に運命的な偶然があることを明かした上白石萌歌 / [c]2025映画「366日」製作委員会
本作を彩るのは、HYが「366日」のアンサーソングとして書き下ろした楽曲「恋をして」。これについて上白石は「みんなの気持ちを代弁している曲で、聴いた時にはこの曲に見合うお芝居をしなければと背筋が伸びる思いでした。この映画のアンサーソングだと思いました」と感激した様子で振り返り、玉城も「上白石さんに完全に同意です。映画を観た後に包み込んでくれるような曲です」と熱弁。
一方、赤楚と中島の2人は、本作への出演が縁となってHYのライブに一緒に足を運んだそうで、「泣けるし笑えるところもあるしでグッときた。温かい気持ちになりました。手を挙げるところがあって、2人して『はい!はい!』と手を挙げました」と楽しそうに振り返る赤楚。それを受けて中島は「大人げない盛り上がり方をしていました(笑)」と、ライブをたっぷりと満喫したことを明かした。
【写真を見る】中島裕翔が赤楚衛二と、HYのコンサートで大はしゃぎ!「大人げない盛り上がり方を…」 / [c]2025映画「366日」製作委員会
その後、一般人から公募した「クリスマスや冬の恋」にまつわるエピソードを紹介するコーナーに突入すると、次々と紹介されるキュンキュン話に悶々とした様子の赤楚。中島から「そんなにキュン少ないの、日常?」と訊ねられると、「ふだん仕事をしていてキュンなんてあります!?ううう…苦しい」と会場の笑いを誘う。
さらに登壇者たちは“大切な人と過ごす理想のクリスマス”を発表することになり、「デートはどこでもいい。帰り際に忘れ物があると取りに戻って、バラ100本を取り出してのメリークリスマス!」と語る赤楚に、すかさず中島が「これはドラマの見すぎかもしれないぞ!」とツッコミ。そんな中島は「毎年Hey! Say! JUMPでプレゼント交換をするんですが、今年は年末のライブでのタイミングになりそう。いまプレゼントを選んでいます」とワクワク顔。
映画の舞台である沖縄出身の玉城ティナ「学生時代を思い出すような感覚がありました」 / [c]2025映画「366日」製作委員会
最後に新城監督が「HYさんの曲からインスパイアされた映画ですが、その曲を聴いた時と同じような気持ちになれるような作品になっていると自負しています」と自信をのぞかせ、赤楚も「人を愛すること、想うことのすばらしさが詰まっている作品。『366日』と聞いたらHYさんの楽曲を思い出すと思いますが、また新たに心のなかに映画『366日』が思い出として残ってもらえたらうれしいです」とアピールしていた。
文/久保田 和馬