『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』のラスボス「大魔王ゾーマ」には、スピンオフ作品で「元は人間」だったという設定があります。HD-2D版『ドラクエ3』では、新たに「元は人間」だったボスと思われるキャラの存在が明らかになりました。
『ドラクエ3』の「魔王バラモス」は前座、真のラスボスは「大魔王ゾーマ」
【画像】え…マジで… コチラが『ドラクエ1&2』にも登場すると思われる、『ドラクエ3』人間キャラです(3枚)
ネタバレ禁止、はこの設定が理由か!
HD-2D版『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』が発売されて1か月が経過しました。ファミコン版『ドラクエ3』を初めてプレイした際は、「魔王バラモス」討伐を果たし、王様に報告に戻ってエンディング……と思いきや、突如現れた「大魔王ゾーマ」の存在にひどく驚いたものです。
そして、ゾーマを倒すべく向かった先が、初代『ドラゴンクエスト』で冒険した地「アレフガルド」であることも、予想もしなかった展開でした。
ゾーマは「ドラクエ」シリーズのラスボスのなかでも、ひとつの世界を征服済みであるとして、ファンの間で「最強ラスボス」候補のひとりに挙げられています。「精霊ルビス」を封印するほどの力を持つ大魔王の出自は明らかにされていませんが、実は「元は人間だった」という設定があります。
『ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章 ~紋章を継ぐ者達へ~』(作画:藤原カムイ/脚本:梅村崇/監修:堀井雄二)では、元は人間だったゾーマが悪に堕ちるまでが描かれています。本作でのゾーマは、ルビスに恋心を抱き、彼女のために勇者とともに戦う人間でした。しかし、ルビスは「勇者アルト」を庇護し、ゾーマは激しく嫉妬します。闇の力を手に入れたゾーマは勇者アルトを刺し殺し、魔王となってしまうという壮絶な物語が描かれてました。
ただし、これはあくまでマンガ作品での物語で、ゲーム「ドラクエ」公式の設定というわけではありません。ところが、HD-2D版『ドラクエ3』で、「元は人間だったボス」が別にいるかもしれない可能性が浮上しました。
『ドラクエ3』に登場する「竜の女王」は自らの命と引き換えに、タマゴを生みます。このタマゴから生まれたのが、初代『ドラクエ』のラスボス「りゅうおう」であるとされています。HD-2D版では、竜の女王に仕える男の神官がエンディングに登場します。竜の女王のタマゴを守る神官は、自らを「ハーゴン」と名乗ったのです。
ハーゴンといえば、『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』のラスボス……と思いきや、ハーゴン自らの命を生贄にして召喚された「破壊神シドー」が真のラスボスでした。ハーゴンはバラモス同様「ただの前座」といってよく、破壊神の名にふさわしい強さを持つシドーによって「ローレシアの王子」たちは苦しめられました。
『ドラクエ3』本編では善良そうな神官であったハーゴンは、『ドラクエ2』で世界をおびやかす存在と同一人物なのか、そうであれば、どういう経緯で「闇落ち」したのか……。2025年に発売されるHD-2D版『ドラクエ1&2』で明らかにされそうです。
HD-2D版『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』:
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