独身男は意外と料理をする。なんなら研究する。「より簡単に、より美味しく」と。正しく本格的な作り方じゃなくていい。洗い物が少なく、ウマければそれで満足だ。いかに調理器具を減らし、味を追求できるか……それが私(中澤)の料理のたった1つのテーマである。
1人暮らしも約20年。そんな独自の研究を暇な時に続けた結果、カルボナーラをフライパンだけで作っている自分に気づいた。
・カルボナーラが大好き
私は昔からカルボナーラが好物なので、本格パスタを名乗る店ではまずカルボナーラを注文するし、自分で生クリームを使わないで作ったこともある。
パルミジャーノ・レッジャーノやペコリーノ・ロマーノチーズで作ってみて分かるのは、生クリームなしの作り方だと、かなりチーズの素材の味が反映されるということ。パルメザンだと味の強さが物足りなく感じるのだ。
つまりは、なんでも本場の作り方が優れているというわけではなく、適切なチーズを使わない場合は生クリームを入れた方が味が安定する……というのが私の仮説。
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・方向性が違う
イタリアで食べたことはないからあくまで個人の研究結果なんだけど、本格派を名乗る店でも結構ミスってることが多いのがカルボナーラだ。美味しくないカルボナーラって変に味が薄くて甘いのである。
で、前述した通り、私のテーマは楽に調理してウマくすることなので、いちいちチーズを取り寄せてなんていられない。その辺に売ってる粉チーズの『パルメザン』を使ってウマイカルボナーラを作りたい。なんならパスタを茹でる鍋すら洗うのが面倒くさい。その道を追求した結果、たどり着いた作り方が以下である。