「バイオレット」は
先端が「グリーン」中・手元が「ブルー」の最強ミックス!
初代(ブルー)の後継となる「NX バイオレット」だが、前作の「NX ブラック」、前々作の「NX グリーン」とはどのような違いがあるのか?横山の評価は以下のとおり。
「歴代『NX』シリーズのなかでは『グリーン』がもっともしっかり感があって、しなりが少ない。逆に『ブラック』は一番やさしい。弾道が高くて球のつかまりもよいですね。初代(ブルー)は振りやすくてスピード感がある中調子でした。
そのうえで『NX バイオレット』は先端の強さは『NX グリーン』に近い感覚で、中間・手元部分には『NX ブルー』の振りやすさがあります。球のつかまりのよさは『NX ブラック』が1番ですが、『NX バイオレット』は適度に控えめで、歴代シャフトのいいとこどりしたシャフトに仕上がっています」
3タイプの弾道イメージ
トラックマンで計測したデータをベースにした弾道イメージ。
「NXバイオレット」は弾道・球のつかまりが「NX グリーン」と「NX ブラック」の中間くらいだった
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ダウンスイングで暴れない!高MOIヘッドとも相性もいい!
1球目から切り返しのタイミングが合いました
今回、ヘッドはテーラーメイドの「QⅠ10」シリーズで試打した。その組み合わせについて横山は
「ダウンスイングの挙動が安定しているので、タイミングが合わせやすい。高慣性モーメントヘッドはミスヒットしたときにフェースが開いたり、閉じたりするブレを抑えてくれますが、先端が強い「NX バイオレット」はそれをさらに強化してくれます。ヘッドとシャフトの相乗効果で打球が曲がりません」
「球筋のイメージはストレートドロー。ヘッドスピード45m/秒以上のゴルファーが打っても引っかけは出にくいと思います」
最後に「50・S」や「40・S」も打ってもらった。
「適度なしっかり感があるので『NX バイオレット』は、私の場合『60・S』がちょうどよかった。ヘッドスピード40m/秒前後のゴルファーでしたら『60・SR』『50・S』が適正スペックでしょうが、ヤワな感じがしないので軽かる硬かたの『40・S』という選択肢もアリ。軽いぶん加速力が上がって飛びますが、飛んでも方向性がブレない弾道が打てるでしょう」
歴代のNXユーザーはもちろん、ベンタスユーザーとの相性もよかった「NX バイオレット」。スペックのラインナップも豊富なので、幅広いゴルファーにマッチする新世代の名器となりそうだ。
「40・R2」から「70・X」まで13スペックをラインナップ!
重さ48gの「40・R2」から79gの「70・X」まで13スペックをラインナップ。幅広いヘッドスピードやスイングタイプに対応している
紫のシャフトは13年振り男女とも使用選手が増加
フジクラから紫色(パープル)のシャフトが発売されるのは、2011年の「モトーレXD410」以来、13年ぶり。
すでにツアーでも選手のテストがはじまっており、男子では長野泰雅、女子では木村彩子、野澤真央などが試合で使用。今年の秋はバイオレット旋風が起きそうだ
SPEC
●重量帯(フレックス)/40(R2、R、SR、S)、50(R、SR、S、X)、60(SR、S、X)、70(S、X)
●製品長/46インチ ●重さ・トルク/67g・3.4度(60S)●中調子 ●価格/4万9500円
いかがでしたか? 「スピーダー NX バイオレット」をぜひお試しください。
試打・解説=横山清人
●よこやま・きよと/1980年生まれ、熊本県出身。03年にPGAプロテスト、JGTOツアーメンバーの資格を取得。その後は森守洋とともにゴルフ殿堂入りを果たしているレジェンド・陳清波を師事してレッスン活動をスタート。10月オープンの「有明ゴルフスタジオ」ではヘッドプロを務める。
●商品の問い合わせ/藤倉コンポジット
☎03-3527-8433 www.fuji kurashaft.jp
構成=野中真一
写真=相田克己
協力=GOLF LOUNGE BeBe