ジャケ買い感覚で表のメニューを見て入った「牛家兄弟 蘭州牛肉麺」のラムミートパイがめっちゃ美味かった!

店の表のメニューを見て、誘われるように店に入ってしまう。そんな経験が誰でも1度はあるはず。私(佐藤)もつい最近、訪ねるはずのお店に行かずに、たまたま店の外で目にしたメニューが気になって、誘われるように違うお店に入ってしまった。

入ったのは、東京・新宿西口の「牛家兄弟 蘭州牛肉麺」である。メニューで見た肉の乗ったパイみたいなものが気になって、思わずこの店に入ってしまった。その結果は大正解! ここのラムミートパイがすこぶる美味しかったのである。

・表のメニューに誘われて……

場所は新宿駅の西口、小田急百貨店の裏手に位置している。少し先のラーメン屋に行くはずだったのだが、旧青梅街道沿いを歩いていたところ、この店の前を通りがかったのだ。

こんな店あったっけなあ? 調べたところ、2021年にオープンしていたらしい。「牛家兄弟」は池袋・高田馬場・本郷三丁目、それから天王寺(大阪)にもお店があるようだ。ホームページはないが、おそらくチェーン店なのだろう。

「シルクロード料理」とあるけど、どんな料理があるのかな? この写真のメニュー、すごく美味そう。これはなんて料理なんだろう。わかんないけど、食べてみたいな~……。

「そうだ、ラーメン屋に行かなきゃ」、そう思っていたはずなのに、私はすでに牛家兄弟の店内にいた。ラーメン屋はまた今度。さっき外で見たヤツが食べたい。

さて、案内された席に着くと、目の前に牛肉麺のメニューがあった。価格は結構手頃だな。この値段で本場の味を楽しめるのはいいかも。実際、店内は半分くらいが中国出身と思われるお客さんだった。

注文時に麺の種類も選べるらしい。そういえば、店の外から手打ちしているところが見えていたな。私は牛肉麺初心者なので、どれが良いのかわからない。とりあえず、スタンダードな「二細」で頼むとしよう。

注文は卓上のQRコードをスマホで読み取るスタイル。それぞれの麺料理をタップすると。オプションで麺の種類やパクチーのアリ・ナシなどを選択できる。

それで、私が食べてみたいと思ったのは「ナン付ラム肉野菜炒め」だったらしい。あのパイみたいに見えていたのは、ナンだったのか! 勝手に見間違えたのに、なんか残念……。

……と、思ったら「ラムミートパイ」(税込1080円)ってのがあった! そうそう、こういうのを勝手に想像していたんだけど、まさか本当にメニューにあるとは! これは頼むしかない!!

ってことで、ラムミートパイと蘭州牛肉麺の「小」(税込780円)を注文した。

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・勝手な期待を超える味

ほどなく2つとも出てきましたよ。

繰り返すが牛肉麺の小を頼んでいる。なのに、このサイズ! 一般的なラーメン屋と同じサイズのどんぶりのようだが、そうすると大はかなりの量であると想像できる。

ちなみにこの店、デカ盛りチャレンジも受け付けているらしい。店の入口に5キロとか6キロメニューにチャレンジした人の写真が貼ってあったな。それらと比べれば、たしかにコレは小だ。

牛骨ベースのあっさりとした出汁に、パクチーをはじめとする薬味や香辛料がしっかりときいていて、ひと口すするとカッとお腹の底から温まる。辛味は苦手だけど、今日みたいな冷え込む日には、身体の中から温まって良いですねえ。

麺はうどんと素麺の間くらいのコシがあり、モッチリしていて食べ応えがある。手打ちの不規則な麺の太さもいいんだよね。すすり上げる感触が一定じゃないのが面白い。

そして、勝手に期待に胸を膨らませたラムミートパイ。見るから歯ざわりが良さそうだ。

食べてみると、予想通り表面はサックリ。中には、香辛料をきかせたラムの挽肉が入っている。羊肉は独特な臭みがあって、苦手という人も珍しくない。私はそのクセが好きなんだなあ。ニオイを和らげるための香辛料の味も好きだ。

そんなラムミートパイは、私の勝手な期待をはるかに超える美味しさであった。本来行く予定だった店に行かず、ナンとパイを間違えて入店して、たまたまあったメニューを注文した結果、まるで用意されていたかのような正解にたどり着いてしまった。今日はラッキーデーだな!

ってことで直観に従った結果、私は今日の幸せを得ることができたのである。たまには、メニューに誘われるようにして入店するのも良いかも。必ず正解にたどり着けるわけではないけど、それもまたヨシ! ジャケ買い感覚で知らないお店に入ってみよう!