テスト参加のオサリバン、スーパーフォーミュラ参戦は選択肢のひとつ?「ヨーロッパのドライバーにとって魅力的」

 鈴鹿で行なわれたスーパーフォーミュラの合同/ルーキーテストに急きょ参加となったザック・オサリバンは、2025年に向けてスーパーフォーミュラ参戦は選択肢のひとつだと語った。

 ウイリアムズの育成ドライバーであるオサリバンは、2024年はF2に参戦し2勝をマーク。しかし資金不足をはじめとする問題によって9月のモンツァを最後にARTグランプリと決別。同じウイリアムズの育成ドライバーであるルーク・ブラウニングが後任ドライバーとなった。

 オサリバンは鈴鹿で行なわれたスーパーフォーミュラの合同/ルーキーテストにKONDO RACINGから参加。ルーキー限定枠である3日目の午前・午後セッションを担当し、それぞれ8番手、7番手タイムを記録している。

 motorsport.comのの取材に応じたオサリバンは、ARTとの決別の根底には金銭的な問題があったと語り、スーパーフォーミュラのフルタイムシート獲得の可能性も否定しなかった。

「F2が最も安価な選手権ではないことは周知の事実だ。僕たちはみんなできる限り資金を集めようとしたし、ウイリアムズも僕を助けてくれたけど、それでも足りないこともある」

「サーキットでのパフォーマンスも助けにならなかった。そういうこともある。F2から脱落したドライバーは僕が初めてではないし、僕が最後になるわけでもない」

 スーパーフォーミュラへの参戦の可能性について、オサリバンは次のように付け加えた。

「F2からのステップアップになるけれど、非常に競争の激しい選手権だ。ヨーロッパから来るドライバーにとっては魅力的なんだ」

「今日は本当に楽しめたけど、他にもいくつか候補があるから、また考えよう」

 オサリバンは、3日間を通じてテストに参加したイゴール・フラガと1.619秒差でテストを終えたが、午後のセッションが赤旗によって中断されていなければもっと上位に食い込んでいたかもしれない。

「コース上での走行という点では、かなり短い1日だった」とオサリバンは振り返った。

「午前中のセッションは、マシンに慣れ、その限界を試すだけだった。F2とはまったく違うマシンで、限界を見つけるのが難しかった。コーナーではかなり速かった」

「午後は、最後に向けて2セットタイヤを残していた。最後の走行は赤旗が出るまではいい感じだった。でもメインはできるだけ多くのことを学び、マシンの限界を見つけることだった」

「最終ラップは大体あんなものだったと思う。でもマシンのフィーリングの方が気になっていたし、終盤にはそれが分かってきたんだ」

 ウイリアムズでの将来について、オサリバンは契約が今月で終了し、契約更新については不透明であることを明かした。

「他の契約と同じように、契約更新日は年末だから、すぐにわかるよ」

「あそこ(ウイリアムズ)で過ごした時間は楽しかった。16歳でチームに入ったから、彼らとは親密な関係にある。去ることになったら残念だけど、楽しく過ごせたよ」