・急展開
朝食後に身支度を整え、フロントでチェックアウト手続きをしていたら……ホテルの副支配人が私を待っていたかのように裏口から登場した。
もしかしたら「記事の公開を楽しみにしています!」と直接挨拶してもらえるのかも……と思ったが、そういう雰囲気ではなさそう。
少し気になりつつもチェックアウト手続きを終え、ホテルを出たところで呼び止められた。「砂子間さん、ちょっと気になることがあったのですが……」と話し始める副支配人。
「深夜2時に火災報知器を鳴らしましたか?」
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・怖ェェェェ
……全く予想していなかった展開である。怖ェェェェエエエエエエ! もちろん火災報知器を鳴らした覚えはない。「いやいや鳴らしてませんよ」と伝えると……
「ですよね、お部屋まで行ったのですが静かだったもんですから。一体誰が鳴らしたんでしょうか……この度はありがとうございました」
いやいや無理無理無理。お見送りが怖すぎて泣きそう。勘弁してェェェエエエエエーー! この一件以来、火災報知器に敏感になってしまった。