第3回新潟国際アニメーション映画祭で日本とアジアの若い才能を育てる「新潟アニメーションキャンプ」募集スタート

2025年3月15日(土)から6日間にわたって開催される第3回新潟国際アニメーション映画祭のプログラムの一環として「新潟アニメーションキャンプ」が今年も開催されることが決定。参加者の募集もスタートした。


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世界で初の長編アニメーション中心の映画祭にして、多岐にわたるプログラムとアジア最大のアニメーション映画祭として知られる新潟国際アニメーション映画祭。2023年開催の第1回で押井守審査委員長のもとグランプリとなった『めくらやなぎと眠る女』は同年6月に日本で劇場公開が行われ、第2回では。アイルランドの著名なアニメーションスタジオ、カートゥーン・サルーンから監督のノラ・トゥーミーが初来日するなど、世界中の映画人がアニメを通じて交流を深める場となっていた。

そんな新潟国際アニメーション映画祭が世界から注目されている理由のひとつに、日本及び東南アジア各国からアニメーション作家やプロデューサー、批評家などを目指す若い才能を集めて行う、映画祭による世界初のアニメーション人材育成プログラムとして新潟アニメーションキャンプがあり、2025年開催の第3回でも実施されることが決定。新潟アニメーションキャンプでは、参加者に居住地から新潟までの旅費、期間中の宿泊、映画祭フリーパスなどを支給。会期中にアニメ映画を自由に鑑賞し、同世代との国際的な人間関係を作り、映画祭に参加している監督、プロデューサーらのマスタークラスを連日受講できる機会を提供する。長期的な視点での次世代の育成、国籍を問わない新潟での起業、アジアの共通マーケットの形成を目指している。

今年行われた第2回アニメーションキャンプでは定員40名の募集に対して、13か国から712名の応募があり、その倍率はなんと17.8倍。アジア各地から集まったエリートたちが、国内外の監督や製作者たちとの密度の高いセッションを行い、同世代の同じ方向の夢をもつ若者と人間関係を構築していった。

映画祭が若い才能を育てるべく、充実した体験と環境を提供する新潟アニメーションキャンプ。我こそはと感じた人は、映画祭ホームページの詳細をチェックしてエントリーしてみてほしい!

文/スズキヒロシ