主な感染経路は性行為となる。
「口による行為で、男性の器官にいる菌が喉に定着してしまうケースも考えられます。症状は乏しく、病的意義は低いですが、口から再度感染する確率は低いながらも起こりうると思います。ちなみにマイコプラズマ肺炎の患者と性行為をしても、性の器官にマイコプラズマ肺炎の菌が感染することはありません」
残念ながら、予防策は〝生〟を避ける他に方法はないのだ。
「とにかく避妊ゴムを着用するしかありません。それは口においても同じ。特に不特定多数の異性と粘膜の接触が多いと思われる女性が働く、性的な店ではマストだと考えを改めた方がいいでしょう。それでも、100%予防できるわけではないのですから…」
では、感染に心当たりのある方はどうすればいいのか。まずは性病検査を受けて、白か黒かはっきりさせる必要がある。その先には投薬治療が待っていて、
「クラミジアや淋病のように、抗生物質を服用することになります。ただし、ジェニタリウムには効きにくい薬が増えているので『ニューキノロン』という薬を使用することが推奨されています。もちろん、医師に出された分は全部飲み切ってください。よくなったからといって途中で服用を止めてしまうと、菌が体に残ることになりかねませんからね。また、ちゃんと菌が消えたかどうかも再検査で確認してください。目安は薬を全部飲んでから3週間です」
ただでさえ気温が低くなる冬場は、免疫力が低下して感染症にかかりやすくなる。不特定多数との性行為にハッスルする性豪諸兄こそ、心の準備もするべきなのである。
【「マイコプラズマ性感染症」チェックシート⑨】
セルフチェックで5点以上は近くの医療機関へGO!
①不特定多数と性行為をしている 1点
②何だか男の器官がムズムズする気がする 1点
③ピンク店でゴムを付けない 1点
④男の器官周辺に痒みが生じる 2点
⑤おりものが多い(女性の場合)2点
⑥“タマ”が痛い 2点
⑦淋病あるいはクラミジアに感染している 4点
⑧性の器官から膿が出る 4点
⑨尿道が焼けるように痛くて排尿もできない 5点