『海に眠るダイヤモンド』/©TBS

15日放送『海に眠るダイヤモンド』(TBS系)8話でのホスト・玲央(神木隆之介)の変化が話題に。また2018年頃のホスト業界の闇が浮き彫りになる発言にも注目が集まった。

■最終章に突入 ※ネタバレあり

1955年ごろの長崎県・端島から現代・2018年の東京につながる、そこに住む人々の愛・友情・家族の物語を綴ってきた本作も最終章に突入した。1964年の端島は爆発事故により廃坑し島民が激減、未開発の石炭層がある新区域を開発し「端島復活」を目指す鉄平(神木)らの前向きな姿が描かれる。

2018年の東京では、鉄平の日記や朝子(杉咲花)こといづみ(宮本信子)から伝え聞いた話、当時の端島の資料を調べていた玲央が「大きな選択」を迫られる展開となった。

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■先輩ホストが来訪

いづみのもとに身を寄せていたホスト・玲央を先輩ホスト・ミカエル(内藤秀一郎)らが尋ねてくる。女性客の飲み代を立て替える「売掛金」で店に借金をしている玲央は、思わず「いづみの遺産で返す」と約束しなんとかその場を逃れた。

「今月分、利子込みで50万、月末までに持ってこい」と脅されていた玲央を心配するいづみの孫・星也(豆原一成)は「ホントに返さなきゃいけないの? お店におかしいとことかないの?」とホストクラブが間違っているのではないかと玲央に詰め寄る。

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■アイリの告白

そのころ、いづみの子供達・和馬(尾美としのり)らは「いづみが認知症だとでっちあげて社長から廃して会社を乗っ取る」算段を立てていた。それを知った玲央といづみの秘書・澤田(酒向芳)は、ミカエルの太客・アイリ(安斉星来)が働くキャバクラに和馬を呼び出し説教、玲央は和馬に「ドブいしクズいわ」と嫌悪感をあらわにする。

別れ際、アイリから「今月で店を辞め風俗店で働く」と告げられショックを受ける玲央。ホスト・ミカエルにハマりすぎ、友達から忠告されて1度は抜け出そうとしていたアイリを引き止めたのがほかならぬ玲央だったからだ。

その友達も「付き合ってられない」と自分のもとを去ったと明かし、「ミカエルしかいないんだよね、私」と寂しげにアイリはつぶやく。

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■「鉄平だったら…」玲央の後悔

アイリが働くのは、自分やミカエルのホストクラブが紹介した風俗店だと玲央は和馬に語る。和馬は「店同士グルかよ。ツケで飲ませる仕組み、キャバクラにはないのにホストクラブにはあるのなんでだろって不思議だったんだよな、そういうわけか」と苦笑した。

玲央は「アイリさん、通うのやめようとしてた…でもそれを俺が引き止めた、俺が。(ミカエルに)言われるまま協力して実行に移して、俺が。アンタと同じ、俺もドブいしクズいね」と嘆き、「鉄平だったらどうしてたんだろうね」と、前向きに生きた鉄平に思いを馳せていく。

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■玲央が動く「本気で笑って生きたいんだ」

その後、いづみは子供達の策略を一蹴し「会社の売却」を決断。心変わりした和馬は、懇意の医者に作らせた「いづみの認知症の診断書」を破り捨て「サッパリした」と笑顔をこぼす。

これまで鉄平の足跡を追ってきた玲央は、和馬の姿に自分を重ね改心、アイリのもとへ走る。「俺と友達になって」「もうやめよう」「笑いたいんだ、本気で笑って生きたいんだ」とアイリを止めた。

そこからホストクラブが女性客を風俗店に斡旋している証拠を手に、アイリと警察に向かう玲央。自身も店と共犯だと自首するのだった。

■ホスト業界の闇、玲央の覚醒に反響

規制される前、売掛金のシステムで女性客を苦しめたホストクラブの闇、玲央の覚醒に視聴者も反応。「ツケ飲みがキャバにはないのにホストクラブにはある…うわぁ…」「今年最後にえげつない知識を覚えた」「2018年設定なのホストの売掛金に対する法改正がされる前だったからでは。という考察すごい」との声が。

また、それまで無気力だった玲央の目に見える変化に、「玲央の姿は鉄平と重なったな」「神木隆之介すごすぎる…」「今日の玲央はアイリを助けに行くところから目に光が宿って、まるで顔つきが違って見えた」「 ダイヤモンドを求める鉄平と玲央の表情が重なる瞬間、胸が苦しくて熱くなった」といった称賛が殺到している。

(文/Sirabee 編集部・サバマサシ