「スター・ウォーズ」の世界観はそのままに、勇敢な少年少女たちの友情と成長を描く、壮大なスペース・アドベンチャー「スター・ウォーズ:スケルトン・クルー」(ディズニープラスで独占配信中)。壮大な宇宙の旅に飛び出す子どもたちのなかで、SNSを中心に反響が大きいのは、ゾウを彷彿させるエイリアンの男の子、ニール(ロバート・ティモシー・スミス)だ。今回はキュートなルックのニールの魅力に迫っていきたい。
「スター・ウォーズ:スケルトン・クルー」で人気急上昇中のニール / [c]2024 Disney and its related entities
本作の舞台となるのはダース・ベイダー亡き帝国崩壊後の銀河。世界中で人気を博した「マンダロリアン」や「スター・ウォーズ:アソーカ」と同じく、平和と正義の守護者ジェダイがおとぎ話となった時代の物語となる。平和な星から広大で危険な銀河に迷い込んだ“4人の少年少女たち”が、フォースを操るジョッド(ジュード・ロウ)と出会い、故郷を目指す壮大な冒険に巻き込まれていく。
ニールは、ジェダイに憧れを持ち冒険に出ることを夢見るウィム(ラヴィ・キャボット・コニャーズ)の親友で、考えなしに行動するウィムとは対照的なちょっぴり臆病な少年だ。ゾウのような愛らしい見た目と仲間想いな優しさを持ち、SNSでは「キョトンとした顔が可愛すぎる!」「めちゃくちゃ愛嬌があってすぐに好きなった」と虜になるファンが続出している。そして、実在する生物であるかのような質感に、「ニールってCG?それとも着ぐるみ?」と話題を呼んでいる。
つぶらな瞳がたまらない愛されキャラのニール / [c]2024 Disney and its related entities
このことについてショー・ランナーを務めるジョン・ワッツは、アニマトロニクス(生物を模したロボットを使用する撮影技術)とフェイシャル・キャプチャー(演者の顔の動きをデジタルデータとして取り込む手法)の両方を利用してニールを撮影していると明かしており、通常の撮影より数倍の時間を要する方法なのだとか。
そんなニールについてワッツは「この作品に登場する4人のキャラクターたちは、10歳の子どもたちが実際に演じることにこだわっていました。それはもちろんニールも例外ではありません」と語る。さらに「そのためにニール役である、ロバート・ティモシー・スミスはニールの特徴的な青い体であるボディスーツを身に着け、表情を記録するフェイシャル・キャプチャーのカメラを装備しながら撮影をしました。1回目の撮影で、彼の表情と台詞をすべて記録したあとに、コンピューターによって表情をコントロールできるアニマトロニクスの頭をかぶったスーツ・アクターが改めて数テイク撮影するんです。1回目のロバート独特の体の動き、彼が選択した芝居をスーツ・アクターがそっくり真似をして、2人の動きをかけ合わせることでニールのキャラクターを完成させました」と、そのプロセスを解説している。
【写真を見る】素顔も結構似てる…?ニールを演じたロバート・ティモシー・スミス / [c]SPLASH/AFLO
10歳の子どものニュアンス豊かな演技と最先端の特殊技術を融合させた撮影によって作り上げられたニールは、抜群のリアリティと親近感を生みだしている。ニールを演じたスミスは「この作品のショー・ランナーであるジョン・ワッツとクリストファー・フォードは僕の大好きな『スパイダーマン』を手掛けています。僕はずっと彼らのことが好きでした。この2人が一緒になって作る『スター・ウォーズ』は最高にクレイジーで、誰にも止められない物語になっています」と自信を覗かせる。
故郷を目指す壮大な大冒険が繰り広げられる / [c]2024 Disney and its related entities
壮大な冒険に巻き込まれたニールら子どもたちは、無事に故郷に戻ることができるのか?毎週水曜日に新エピソードが配信される「スター・ウォーズ:スケルトン・クルー」で、彼らの活躍をぜひ最後まで見届けてほしい。
文/山崎伸子