シカゴ・カブスからの退団が報じられた鈴木誠也に、フィラデルフィア・フィリーズ専門メディア『That Ball’s Outta Here』のエドワード・エング記者がラブコールを送った。
「フィリーズはカブスの強打者を真剣に検討するべきだ。チームの弱点を補う解決策になるかもしれない」
フィリーズは今オフ、打線を強化するためにインパクトのある強打者を探しているという。エング記者は鈴木の必要性を力説した。
「以前、同じカブスのコディ・ベリンジャーがフィリーズに合うかどうかを記事で示した。その後にスズキのトレードの噂が浮上した。選択肢が増えたわけだ。スズキは2年連続で20本塁打を放ち、打点も得点もそれぞれ70以上。打率も.285、.283だ。三振率こそ高いものの、24年はハードヒット率と90パーセンタイル以上で、チェイス・レート(降らなければボールになるであろう玉をスイングする確率)も良かった。xwOBA、平均打球速度、スイートスポット率、四球率もすべて80パーセンタイル以上で、30歳にもかかわらず、数字は上昇傾向にある」
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カブスは現地12月13日、ヒューストン・アストロズから外野手カイル・タッカーを1対3のトレードで獲得した。これも鈴木退団説を補強する材料だと見ている。
「タッカーがカブスに加入したことで、鈴木が移籍する可能性が高まったといえるだろう。『The Athletic』のケン・ローゼンタール記者によると、タッカーのトレード交渉に一時、スズキの名前が挙がっていたという。スズキの契約にはトレード拒否条項があるが、移籍先が魅力的な優勝候補チームであった場合、トレード拒否条項を放棄するかもしれない」
FA市場を盛り上げているテオスカー・ヘルナンデスやアンソニー・サンタンダーと比べて費用が安く上がる点にも注目。「チームが負担しなければいけない高額が給与も伴わないため、フィラデルフィアとファンにとって、はるかに受け入れやすいものになるはずだ。有力選手に過剰な金額を投資する可能性よりも、チームを補強する現実的な選択肢になるだろう」と、鈴木の獲得をチームに促した。
構成●THE DIGEST編集部
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