元北海道日本ハムファイターズの岩本勉氏が自身のYouTube『岩本勉チャンネル』を更新。福岡ソフトバンクホークス入団が確実視されている上沢直之投手の去就について持論を展開した。
■上沢投手の移籍に岩本氏が…
ソフトバンクから4年10億円の提示を受け、入団が確実と報じられている上沢投手。
12日に公開した動画で「決断を肯定してほしい」とファンに呼びかけていた岩本氏は「賛否出てるわ」と前置きしたうえで、「ルールでソフトバンクと交渉できる身であれば、どんな評価があるのか聞いてみたいと思う」と持論を展開した。
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■「ルール上、問題はない」
ファイターズファンから上沢投手の移籍に批判が上がっていることに「多くのファンは、日本ハムに戻ってくると思っていた」という趣旨の発言をした岩本氏。
移籍について「契約条項のルールのなかで、許されているということよりも、他球団と話をすることが、上沢直之を取り巻いているルール上、問題がなかったということなんですよ」と力説する。
続けて「義理で言うとファイターズに戻れよという話なんですが、ビジネス、プロ野球ですから。そうなったときにソフトバンクの話を聞きながら」と上沢投手の移籍に理解を示した。
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■日本ハムは「マネーゲームをしなかった」
岩本氏は「今後、生活するうえで、サラリーや家族のことも考えたときに、良い条件が北海道じゃなくて、福岡でも条件を満たすものがあったということやと思うねんな 」と解説。
さらに「歯に衣を着せまくってしゃべっている」と前置きし、「プロ野球選手は自分の価値を高く見込んでいるところでプレーするさ」とポツリ。その後、「ソフトバンクが好条件を提示し、日本ハムがマネーゲームをしなかった」と移籍が確実となっている要因を分析した。
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■ファイターズファンに理解を示すも…
上沢投手のソフトバンク移籍については「去年までの経緯を考えたときに、モヤモヤ感がある。これはしょうがない、感情論になるから。義理人情を果たせよという人もいるからさ」とファイターズファンの感情にも理解を示す。
そして「僕は彼の性格や人間性が好きなんで、応援はしますよ。ただ、世の中を納得させるためには、これからの彼の行動や成績というのも見られていくと思いますけどね。うわっち、周りはワーワー言うけど、がんばれよ。ワーワーも愛ですよ。がんばってくれよ」とメッセージを送っていた。
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■問題視する声も
今季上沢投手はアメリカで結果を残すことが出来ず、9月中旬に帰国。日本ハムの球団施設で練習をしていた。ルール上日本ハムに保有権がないことから、ソフトバンクが獲得に乗り出し、契約がまとまった模様だ。
今回の移籍が成立すると「ポスティングを認めさせて1年米国に行き、その後日本国内の資金力のあるチームに移籍し大型契約を勝ち取る」ということが可能になるだけに、プロ野球ファンからも問題視する声が。
一方で「現在のルール的には問題はない」「道義的には問題でも、ビジネスである以上、条件の良いところに行くのは当然」などの意見も上がり、議論になっている。
■岩本氏が上沢投手のソフトバンク入団に独自見解
(文/Sirabee 編集部・佐藤 俊治)