16日、松下洸平・初のエッセイ集『フキサチーフ』(KADOKAWA)の出版記念トークイベントが、「HMV&BOOKS SHIBUYA」にて開催された。
まだ知らない自分がここに…
トークイベントは、会場の機材トラブルにより少し予定より遅れてスタート。
登壇した松下は、「この後予定がある方もいらっしゃると思うんですけど、大丈夫ですか?」と早速気遣う。
(撮影/山口宏之)
本書に収められた36本のエッセイを振り返り、松下はこう語った。
「2021年から書いていて、『ああ忙しい、忙しい』ばっかり言っているんです。でもこれからもっと忙しくなるのを僕は知っているから懐かしい気持ちになったし、その後に待っているたくさんの出会いと別れをまだ知らない自分がここにいて、不思議な気持ちになりました」。
(広告の後にも続きます)
『鬆』です
36本のうち、松下が一番気に入っている章は?
「『鬆』です」。
(撮影/山口宏之)
明朝、早起きしなければいけないのに、深夜iPhoneで延々と珍しい漢字を探し続けてしまう話だ。
「『麤』という漢字について、『こんなにたくさんの鹿に会ったのは、修学旅行で行った奈良公園ぶりだった』って書いていて、我ながら『うまいこと言うね!』と(笑)」。