【NOAH】KENTAインタビュー 元日武道館・拳王戦へ「“今のKENTA"で行く」「来年は大きく動く」

 元日・日本武道館大会で2年ぶりに古巣NOAHに参戦することが決まったKENTA。拳王との約11年ぶり一騎打ちに臨む。

 拳王はかつて“KENTAの首”を狙ってみちのくプロレスからNOAHに参戦。2014年3月2日・徳島大会で一騎打ちも実現していたもののKENTAが猛打戦の末に完勝していた。

 地元メインで敗れた拳王はいつの日かの雪辱を心に誓ったものの、その2ヶ月後にKENTAはNOAHを去り、WWE挑戦へと旅立った。

 あれから約11年。名実ともにNOAHを引っ張る存在となった拳王は、わざわざ鹿児島・薩摩川内まで足を運んで“想い人”KENTAに一騎打ちを直訴。KENTAも快諾し、元日・日本武道館大会での一騎打ちが決まった。

 2025年はNOAHデビュー25周年イヤーであると同時に、KENTAのデビュー25周年イヤーでもある。拳王への思い、古巣NOAHへの思い、そして自身25周年イヤーに向けた思い。KENTAにその胸中を聞いた。

【KENTAインタビュー】

――元日の日本武道館大会で拳王選手と11年ぶりの一騎打ちが決まりましたが、まず率直な思いというのは?

▼KENTA「素直に楽しみな気持ちが強いですね」

――拳王選手が『想い人』にラブコールを送っていたことは知っていた?

▼KENTA「彼がそういう言葉を発していたのは知っていて、僕も(候補に上がっているうちの)一人で。『俺かもしれないな…』っていう思いはありました」

――実際、薩摩川内まで乗り込んできて告白された時は『俺か!』という思いはあった?

▼KENTA「まぁそうですね。でもひとつ確認させてもらうとこれ、“おじさんとおじさん”の話ですから。告白とか言われてもしっくりこないですけど」

――…今の拳王選手の印象は?

▼KENTA「僕がNOAHにいた頃の拳王とはまた一味違って、今やNOAHを引っ張っていく存在になっているので。活躍も耳に入ってきたり、目に入ってきたりしてたんで。リング上にとどまらず幅広く活躍してるっていうのは見てたんで」

――Youtubeの『拳王チャンネル』を見たことは?

▼KENTA「いくつか“おすすめ”に出てきて見たことはあります」

――どんな感想を?

▼KENTA「僕がYoutubeをみる時って、映ってる人じゃなくて、映ってない撮ってる人(撮影側)の声でテンション下がることが多々あるんですよ。『なんか嫌だな…どんな顔してんだろ?』って気になって。でも拳王チャンネルはそれがなくて」

――つまり拳王さんより撮っている人のほうが…

▼KENTA「気になります。どういう人が撮ってるんだろう? この声の持ち主はどういう人なんだろう?…って思ってて、すごく好感を持ってますね。だからその人が僕にとっての“想い人”です」

――……。拳王選手とのシングルマッチは11年ぶりとなります

▼KENTA「当時の彼は若くて勢いあって。イケイケな感じの。ただ、俺も今より10年若かったし、俺もそれぐらいの気持ちでいたし」

――どんな試合だったか覚えている?

▼KENTA「まぁ頭の片隅には。そんなに強い印象はないですけど。でも、当時の僕と拳王、今の僕と拳王では、それはまた違う闘いになるんじゃないですかね」

――どんな試合になりそう?

▼KENTA「それはやってみないと分からないですけど、当時からNOAHを観ている人にとっては、あの(武道館の)カードをみた中で、いわゆる“NOAHっぽさ”を感じられるのは僕らの試合だと思いますけどね。僕のなかでは“NOAH”というものが止まってる部分があるので。新しくなっていってる現在のNOAHっていうのは、それはまったく違うもので、今は今で素晴らしいものがあると思いますけど、NOAHの25周年という側面からみれば、今のNOAHもありながら、僕の中での“NOAH”っていうでいえば、そういう雰囲気を持ってるカードだと思うんで。試合内容はどうなるか分からないですけど、“そういうもの”を感じてもらえる試合になるんじゃないですか」

――かつてのNOAHのKENTAで上がるのか、今のBULLET CLUBのKENTAで上がるのか、それともひっくるめた形で上がるのか…“どのKENTAで来るのか”も注目されそうです

▼KENTA「BULLETでの僕がどうとか、その前の僕がどうとかっていうよりも、今回の試合に関しては“今の僕”でいきたいと思ってる。NOAHもいろいろあった25年で、僕も来年25周年なんですよ。自分自身も25年でいろいろあったし。それをひっくるめて今回は行きたいとは思ってます」

――改めて古巣のNOAHが25周年を迎えること自体はどんな思いが?

▼KENTA「デビューしたのは全日本でしたけど、すぐNOAHに移って、プロレスラーとしてスタートしたのはNOAHだったんで。そこから14年やって海外行かせてもらって、団体も25周年を迎えて、僕も25周年で。今、団体は違えど、特別な思いっていうのは僕の中にありますね」

――最近のNOAHの状況はご覧になってますか?

▼KENTA「SNSとかで流れてくるものに関してはみてますね」

――以前AMAKUSA選手が気になっていて、自らを“アマクサー”だと名乗っていましたが、新たに気になる存在はあったりしますか?

▼KENTA「あれからずっと僕が“アマクサー”であることは間違いないんですよ。だけど僕がSNSとかこういうインタビューとかで『アマクサーだ』って言うことが、AMAKUSAさん…いやアマさんの邪魔になってしまうかもしれないって…」

――アマさん?

▼KENTA「え? みんなアマさんって呼んでるんじゃないんですか?」

――ない…ですね

▼KENTA「(※無視して)まぁアマさんの邪魔だけはしたくないっていうのがあったんで、(※公然と応援したい気持ちを)抑えてきたんですよ。そしたら丸藤の野郎がハッシュタグでアマクサーってつけたりしてて。チッ、あの野郎………なんて思ったりはしてないんですけど、僕自身はぐっと抑えながらAMAKUSAさんのことはずっと陰から見てきました」

――ということは丸藤さんのSNSも注目してきた?

▼KENTA「…したくないんですけど、出てくるんですよ。あの人(ポストが)多すぎて」

――改めてKENTAさん自体も来年25周年、25年プロレスラーを続けてきた思いというのは?

▼KENTA「まぁ、それはただの数字なワケで。日々やれることをやって、気がついたら25年というだけで。まぁ25年も経つんだな、とは思いますけど、そこに対しては特別なアレはないですね」

――新日本で闘ってるKENTAさんとしても、武道館は2025年一発目の試合となりますが、どんなスタートを切りたい?

▼KENTA「来年は自分的にも大きく動く年になる、という感じはしてるんで。その一発目、良いスタートを切るためにも、とにかく勝ってスタートしたいっていうのはあります」

――改めて最後にNOAHのファンの皆さんにメッセージを

▼KENTA「NOAHファンの皆さん、お久しぶりです。KENTAです。1月1日、日本武道館で皆さんにお会いできることを楽しみにしています。会場に来られない方は、ぜひABEMA、ペイパービューで見てもらって、今のKENTAというものを感じてもらえたらいいなと思います」