プロのレシピを求めている人は必見!

カリスマパティシエが伝授する「クリスマスケーキ」にぴったりの苺のショートケーキレシピを紹介します。

お菓子作り好きな「ガチ勢」から絶大な支持を得ている「パティスリー デリーモ」総責任者でシェフショコラティエ、シェフパティシエの江口和明さんが、失敗しない可愛いショートケーキの作り方をYoutubeで公開し、激バズりしました。

毎年クリスマスケーキにぴったりな苺のショートケーキレシピを公開し、大バズりしている江口パティシエ。

いちごのショートケーキのプロレシピにおいては、国民的といっても過言ではないくらいその「出来ばえ」に絶賛の声があがっています。

※こちらの記事は、江口パティシエの了承を得て執筆・編集をおこなっております。

■本当に超一流のケーキじゃん!国民的“激バズ”クリスマスレシピ

こちらが江口さんのYouTubeチャンネルで激バズした、クリスマスにぴったりなショートケーキの作り方。

それでは、詳しくみていきましょう。

材料はこちらです。

ショートケーキ(直径15cm丸型1台分)

◆スポンジケーキ

卵白 ………… 2個分

卵黄 ………… 3個分

上白糖 ……… 80g

薄力粉 ……… 70g

生クリーム … 30g

◆デコレーション

生クリーム … 370g ※スポンジと揃えて2パック

上白糖 ……… 15-18g ※スポンジと揃えている グラニュー糖などでも可能

イチゴ ……… 1パック程度

◆任意デコレーション

粉糖 ………… 適量

■プロのコツがレベチすぎる!コツ①卵の分量には意味がある

次に作り方です。

【1. 型を準備する】

今回は15cmの底が取れる型を使います。クッキングペーパーを側面と底に引いてください。

【2. 粉をふるう】

薄力粉をふるいます。江口さんによると「ダマがあったりするんでふるうだけで失敗がなくなると思います」とのこと。

【3. 卵を割る】

今回使用する3つの卵のうち、2つは全卵、1つは卵黄のみを使います。卵の分量について、どのような意味があるかというと、江口さんは「色が綺麗にでるっていうのもあるんですけど美味しくなるのでそうしてます」と明かしました。

余った卵白は冷凍して、違うレシピのお菓子作りなどに役立ててください。

■コツ②湯煎しないで泡立てる

【4. 湯煎せずに混ぜる】

【3】の卵に砂糖を一気に入れて、ハンドミキサーでしっかり混ぜます。江口さんによると「湯煎しないで泡立てるのがポイント」とのこと。冷たい状態で泡立てる方がキメが細かくなるそうです。

そして、ハンドミキサーの最高速でトロっとした状態まで混ぜます。

その次は中速に切り替えてキメを整えます。

■コツ③恐れずしっかり混ぜる

【5. 粉と混ぜる】

【4】に上白糖を加えてゴムベラで下から上に掬い上げるようにして混ぜます。

江口さんは「いっぱい混ぜたらしぼんじゃうとか言われるんですけど、全然しぼまないんでよね。逆に粉が入ってから混ぜた方が生地はしぼまないんですよ、粉の力で」と言い、しっかり混ぜると良いとアドバイスしました。

江口さんが言うように、粉っぽさがなくなるまでしっかり混ぜてください。

■コツ④プロの現場でも絶対やる方法

【6. 生クリームを加える】

【5】に生クリームを入れて混ぜますが、ここではコツがあります。

生クリームと【5】は固さが異なるので、生クリームが入った器に【5】を少量加えて馴染ませ、混ぜ合わせる二つの材料の固さを近づけると良いそうです。

江口さんによると「プロの現場でも絶対やる方法なのでめちゃくちゃおすすめです」とのこと。

混ぜすぎても良いそうなので、固さを揃えた二つをしっかり混ぜ合わせてください。

■コツ⑤スポンジの見た目が綺麗になる方法

【7. 竹串で気泡を潰す】

【6】を型に流し込みます。型に入れたら、竹串でくるくると円を描き、気泡を潰してください。この工程を挟むことでスポンジの見た目が綺麗になります。

【8. 焼く】

180℃に予熱したオーブンで、170℃にして35〜40分焼きます。

焼きあがったらすぐに型から外し、荒熱が取れるまで置いておきます。

【9. 生クリームを泡立てる】

生クリームに砂糖を加えたら、しっかりとツノが立つぐらい混ぜてください。

■コツ⑥口溶けをよくするための技

【10. スポンジをスライスする】

スポンジの最下段は1.5cm幅に、真ん中と上段を1cm幅に切ります。

江口さんによると「一番下を厚くして上は口溶けよくするために薄くするっていう技があって」とのこと。スポンジの厚みで口溶けが変わるとは、まさにプロの知恵ですね。

■コツ⑦形の悪いいちごは中に挟む用にする

【11. 苺を仕分ける】

苺はヘタを切り落としたら、飾りに使うものと中に挟む用に分けます。

■コツ⑧粉糖は側面にもつける

【12. 粉糖をつける】

3等分にしたスポンジ【10】の側面に粉糖をつけます。これをすることで「ちょっと模様が入ったみたいな」ケーキが出来上がるとのこと。ちなみに、今回は側面につける砂糖の量を計算した上でのレシピになっています。

■コツ⑨真ん中まで苺を置かない

【13. 最下段を作る】

生クリームをしぼる口型はどんな形でも良いそう。今回は桜型を使用していました。

ケーキを組み立てる皿に、スポンジが滑らないように生クリームを中央に少量出します。

一番下の1.5cmのスポンジを皿の上に乗せたら、生クリームを絞って間に苺を置きます。

この時、真ん中は開けるようしてください。真ん中まで苺があると、包丁を入れずらくなるそうです。

【14. 真ん中用のスポンジを重ねる】

最下段に生クリームと苺を乗せたら、最下段と中段がよくくっつくように【13】の上に生クリームをしぼります。

この上にスポンジを乗せたら、馴染ませるために手で押してもよいそうですが、まな板などの平面の板を使うと下段と中段がしっかりくっつくそうです。

スポンジを馴染ませたら、中段に生クリームをしぼります。

【15. 上段をデコレーションする】

【14】に上段用のスポンジを乗せたら、生クリームをしぼって苺でデコレーションすれば出来上がりです。

■「今までにないほど美味しい」「一番ふわふわ」大絶賛の声で激バズ!

ナッペ不要の作り方に、ネット上では

「今までで一番ふわふわ」

「もうこのクリームを食べたらやめられない」

「フワッフワで今までで最高の高さに仕上がりました」

「今までにないほど美味しい出来上がりに感動してます」

「お菓子作り初心者の私でも美味しく出来ました」

などの声があがり、完成度の高さが大好評となっています。

なお、今回は側面に粉砂糖をつけているため、砂糖の量だけは気を付けた方が良いそうです。

江口さんによると「生クリームに対して5%ぐらい砂糖が入っていれば十分合うので、あまり入れすぎると甘くなる」とのこと。

どうすると「甘すぎ」になるのか、分かりやすい配分もさらっと教えてくれています。

これまでケーキのレシピ本に書いてあった「混ぜすぎないように」という常識を打ち破り、コツというコツを余すことなく伝授してくれた神レシピ動画でした。

スポンジにクリームを塗りつけるナッペが苦手な人にもぴったり。

まさに、自宅で作るクリスマスケーキの決定版ですね。

「お菓子作りガチ勢」に絶大な支持を集めている理由がよく分かる動画なのではないでしょうか。

■画像、レシピ提供:ショコラティエでパティシエの江口和明さん

東京や神戸の高級チョコレート専門店で研鑽を積み、その後「デルレイ」のベルギー本店で研修後、日本の「デルレイ」カフェのシェフに就任。現在は「パティスリー デリーモ」の総責任者として、シェフショコラティエ、シェフパティシエを務める。

自身のYouTubeチャンネルで簡単・美味しいスイーツレシピを多数発信しているほか、2022年11月に初の書籍『とんでもないお菓子作り』を発売。全工程を写真付きでわかりやすく紹介し、失敗なしのレシピを多数提案。

2023年1月には、レシピ本第二弾となる【新しいお菓子の作り方】も発売開始。たしかな味が自宅で再現できると話題になり、Amazonランキング1位に。購読者からは「バリエーションもあって大満足」と好評を得ている。

24年11月には『ショコラティエ江口和明の チョコレートのお菓子』が発売され、予約開始直後から大きな話題となり、Amazon売れ筋ランキング(本 デザート・スイーツ部門)にて1位を獲得した。

KAZUAKI EGUCHIチャンネル:https://www.youtube.com/channel/UCluB47fcS-RnvNjPHrXYS5Q

<取材・文・編集:GourmetBiz編集部>