大手質問サイトに「『鬼滅の刃』は名作だったんでしょうか?」という質問が投稿されています。「無限列車編」の公開時は、「社会現象」と呼んでよいほどのブームを巻き起こしていました。当時と比べると、やはりブームは落ち着いているのが誰しも感じるところでしょう。では、どのような回答が寄せられているのでしょうか。



2025年に公開予定『劇場版「鬼滅の刃」無限城編』ティザービジュアル第1弾 (C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

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社会現象にもなった『鬼滅の刃』は「名作」と呼べるのか?

 大手質問サイトに「『鬼滅の刃』は名作だったんでしょうか?」という質問が投稿され、さまざまな回答が寄せられています。質問者は「人気はあったらしいですが、名作と言えるんでしょうか?」というのが疑問である様子です。比較対象として『ドラゴンボール』と『ONE PIECE(ワンピース)』を挙げ、「そこまでの国民的マンガではないですよね?」と続けています。質問は「あまり世間に浸透してるイメージがない」と締めくくられています。

『鬼滅の刃』の今後の展開としては、『劇場版「鬼滅の刃」無限城編』が2025年に公開されることが発表されています。2020年の『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』の公開時は、日本中のあちこちで『鬼滅の刃』を見かけない日はないほどのブームを巻き起こしていました。当時と比べると、やはりブームは落ち着いているのが誰しも感じるところでしょう。では「『鬼滅の刃』は名作か」という質問について、どのような意見が寄せられているのでしょうか。

 まず、「名作かどうかは個人の価値観」という意見です。そして、その価値観によって「面白い作品だ」という人が大勢集まってヒットすると、それもまた「名作」となる、といいます。また、『ドラゴンボール』や『ワンピース』が人気となった時代は、まだ現在ほどアニメの本数も多くありませんでした。そのため、『鬼滅の刃』と発表時期が大きく違う作品とは一概に比較することはできないとしています。

 この回答者は『鬼滅の刃』のアニメもマンガも詳しくないにもかかわらず「水の呼吸」などの言葉は知っており、「有名」という点では先に述べたように「名作」であると答えています。



煉獄さんの勇姿に多くの人が涙を流した『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』ティザービジュアル (C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

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名作かどうか決めるのは今の人間ではない?

「名作かどうかを評価するのは後世」、という意見もありました。質問者は『ワンピース』を国民的なマンガ、としていますが、まだ完結していない作品です。完結後、後世の読者が『ワンピース』を「名作」と評価するかはまだ分からないという回答です。

 回答者の考えは、「最終回を迎えてから、20年後の世代にも受け入れられるなら名作」というものでした。『鬼滅の刃』については、マンガは完結しているものの、終わり方には賛否両論があります。原作のネタバレは見ない主義の「アニメ派」が、最終話までアニメ化された時点でどのように評価するかによっても、また『鬼滅の刃』が名作か否かの議論も変わってきそうです。

 また、「知名度がある=名作」ではないという意見も見られます。この回答者は例として現在ではファンの多い『ルパン三世 カリオストロの城』を挙げ、公開当時は「爆死」だったと振り返っています。知名度としては『ドラゴンボール』や『ワンピース』に劣らず、『鬼滅の刃』の名を知らない人は現在ごく少数であると思われますが、数十年経ったとき、どう見られているかはまだ分からないのです。

 なかには「1話でギブアップした」という回答もありました。アニメは第19話「ヒノカミ」が「神回だ」として大きな話題になり、そこから一気に知名度を上げた経緯があります。まだ「かまぼこ隊」がそろっていない序盤は暗めのストーリーが続き、人を選ぶ作品、という面もあります。全体として見れば勧善懲悪の「王道展開」ではあるものの、とっつきづらさを感じる人がいるのは『鬼滅の刃』に限らずどの作品にも当てはまることでしょう。

「名作かどうかは個人次第」「名作かどうか評価するのは後世」というのが多くの人が共感する考えなのではないでしょうか。皆さんはどのように感じましたか?