グラミー賞ノミネート通算75回、受賞総数24回。輝かしい経歴を持つアメリカのラッパー、カニエ・ウェストことイェ(47)。大統領選出馬と敗北、有名ブランドとの契約打ち切り、差別発言など、世間を騒がせることも多い超大物ラッパーのウェストに、このたび日本移住計画の噂がささやかれている。
「東京のマクドナルドやラーメン屋などで目撃」
2020年にフォーブスの富豪ランキングに初めて登場し、当時の保有資産は10億ドル(約1523億円)と推定されたアメリカのラッパー、カニエ・ウェストことイェ(47)。
翌2021年には総資産額は66億ドル(約7200億円)で“アメリカ史上最も裕福な黒人男性”と称された。
まさに世界を代表する超大物ラッパーといえるウェストだが、ここ最近、日本での目撃情報が相次いでいる。
「SNSでは、ウェストが東京のマクドナルドやラーメン屋などで目撃されたとの投稿がありました。10月下旬には妻であるビアンカ・センソリとの破局の噂が飛び交ったのですが、それを否定するかのように日本で仲睦まじく買い物や食事を楽しんでいます。
今回の滞在は子どもの姿もありました。滞在するホテルではパーティーを行なうなどし、楽しんでいるようです」(音楽関係者)
イリノイ州シカゴ出身のウェスト。これまでグラミー賞では通算75回ノミネート、受賞総数24回という輝かしい経歴を持ち、有名ブランドとのコラボも多い。特にアディダスとのコラボスニーカー「YEEZY BOOST」は、人気を集めプレミア価格で取引されていた。
ラッパーだけでは収まらず、2020年に自身が立ち上げた政党「バースデー・パーティー」から、アメリカ大統領選挙に出馬することを表明した。
「独立記念日の7月4日に出馬を発表したウェストは、娘を授かった際に中絶を望んだことを選挙集会で告白するなどして、選挙戦は苦しい戦いを強いられました。
イーロン・マスクからツイッター(現X)で支持を受けるなどしましたが、推定投票数1億6000万票のうち、たったの6万票で敗北しました」(同前)
2024年の選挙にも出馬の意向を表明するも、断念したウェスト。その裏では、日本移住計画を進めていた。
「ウェストの日本移住の噂は絶えませんが、実はすでに進んでいるんです。都内の倉庫をスタジオとしても使うようで、すでに賃貸契約を結んでいます。日本で住むための自宅は決まってないのですが、今は設計図の作成を進めているようです。
日本が好きなのは以前から有名ですが、日本での生活は顔を指されることが少なく過ごしやすいと周囲に話しています」(同前)
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アメリカでは訴訟や契約打ち切りも
そんな移住計画には、アメリカでのさまざまな騒動も影響しているようだ。
「ウェストが2022年に設立した私立校『ドンダ・アカデミー』の元教師らが、不当解雇や給料未払い、差別などでカニエを提訴。さらにウェストのアパレルブランドでアシスタントとして働いていた女性から、薬物を服用させられたうえで、性的暴行を受けたと訴えられています。これらにより、居場所がないとも言われています」(同前)
さらに同年、パリで自身のブランドYEEZY(イージー)のショーを行なった際に、『Black Lives Matter(黒人の命は大切)』を揶揄するかのような『White Lives Matter(白人の命は大切)』と書かれたTシャツを含むコレクションを発表。
これに対して批判の声が上がると、インスタグラムで反ユダヤ主義の発言を行ない、アカウント停止処分になった。またヒトラー称賛発言などを行ない、これらの言動が原因で、アディダスや、GAP、バレンシアガといったブランドとの契約も打ち切りになった。
アメリカの音楽関係者は、ウェストがアメリカにいづらくなったのではと語る。
2021年に5730万ドル(約89億円)で購入したカリフォルニア州の自宅を、3900万ドル(約60億円)で売却したという報道もある。着実に日本での生活の準備を進めているのだろうか。
取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班