今季のロサンゼルス・レイカーズは、浮き沈みが激しいシーズンを過ごしている。11月下旬以降に急失速し、現在はウエスタン・カンファレンス10位の14勝12敗(勝率53.8%)とプレーイン・トーナメント圏内につけているものの、元NBA選手のポール・ピアースは主力のアンソニー・デイビスに移籍を勧めている。
チームは11月20日時点では10勝4敗でウエスト3位につけていたが、翌21日のオーランド・マジック戦の逆転負け(118-119)を機に調子を落とし、以降の12試合で4勝8敗、12月4日のマイアミ・ヒート戦では93-134と41点差で大敗した。
デイビスは平均27.3点、11.2リバウンド、3.4アシスト、1.2スティール、2.0ブロック、フィールドゴール成功率52.7%とMVP級の働きを見せている。相棒のレブロンも平均23.0点、8.0リバウンド、9.1アシストを記録しているが、足のケガで2試合を欠場したほか、40歳目前(12月30日に誕生日)で守備面での衰えを指摘する声も多い。
そのレイカーズについて、2008年にセルティックスで優勝を経験し21年には殿堂入りを果たしているピアースが、『SHOWTIME Basketball』の人気ポッドキャスト番組『The Ticket and The Truth』で、元同僚のケビン・ガーネット(KG)と議論を交わした。
ピアースが「D-Lo(ディアンジェロ・ラッセル)もトレードして、ドラフト指名権を手に入れればいい」と主張すると、KGは「とんでもない。レイカー・ネーション(レイカーズ)はそんなことはしない」と否定しつつも「彼らはバスケットボールをしているようには見えない。メインプレーヤー(レブロン&デイビス)がいないと全然ダメだ」と問題点を指摘した。
ピアースは「AD(デイビス)はまだ優秀な選手だ。だから、彼を正当に評価し、タイトルを目指してプレーできる機会を与えてやってほしい。LA(レイカーズ)では無理なんだだからね」とデイビスを評価したうえで、「俺はADをマイアミ(ヒート)にトレードしろと言いたい」と移籍を勧めた。
「今季は勝つ年じゃない。レブロンは息子のブロニーとプレーしたいんだ。彼はもう何かを証明する必要はないしね。今シーズンはいわゆるショーだ。AD、君はまだ全盛期にいるんだから、どこか違う場所に行くべきだ」
デイビスはトレードでレイカーズに加入した初年度の2019-20シーズンにリーグ優勝を経験したが、その後はケガに苦しむシーズンも少なくなく、NBAファイナルには辿り着けていない。レブロンの去就も注目されるなかで、デイビスにはどのような未来が待ち受けているだろうか。
構成●ダンクシュート編集部
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