スクウェア・エニックスの人気ゲーム「サガ」シリーズの35周年を記念した佐賀県とのコラボレーション「ロマンシング佐賀」が開催中です。2日目にあたる12月1日にはアニバーサリーセレモニーが開催され、「サガ」シリーズ総合ディレクターの河津秋敏氏、プロデューサーの市川雅統氏も登壇しました。
ロマンシング佐賀アニバーサリーセレモニーに登壇した、佐賀県知事の山口祥義氏、「サガ」シリーズ総合ディレクターの河津秋敏氏、プロデューサーの市川雅統氏、徳永陶磁器株式会社の代表取締役 徳永隆信氏 (C)SQUARE ENIX 佐賀県
【画像】これなんと読む?コラボレーションが無かったら読めないままだった難読駅名
スクウェア・エニックスの人気ゲーム「サガ」シリーズの35周年を記念した佐賀県とのコラボレーション「ロマンシング佐賀」が、今年2024年に10周年を迎え、その歩みを記念した『ロマンシング佐賀 企画展』が、佐賀県立博物館で11月30日より2025年1月19日(日)まで開催中です(入場無料)。
2日目にあたる12月1日にはアニバーサリーセレモニーが開催され、「サガ」シリーズ総合ディレクターの河津秋敏氏、プロデューサーの市川雅統氏、、佐賀県知事の山口祥義氏に加え、今回の新作有田焼作品を手掛けた幸楽窯 徳永陶磁器株式会社の代表取締役 徳永隆信氏により、10周年を記念した新作コラボレーションの有田焼3作品のアンベールが行われました。
特別トークセッションでは、佐賀県知事の山口祥義氏、「サガ」シリーズ総合ディレクター河津秋敏氏、プロデューサー市川雅統氏が10年間の歩みを振り返りました。
「サガ」という名前が同じというきっかけから10年続いた大規模コラボレーションについて、市川プロデューサーからは「まだまだ訪れていないエリアもあります」と語られ、山口県知事からも「佐賀県にはまだ知られていない穴場がたくさんあり、新たなコラボエリアとして追加いただきその魅力を皆さんに楽しんでいただけると嬉しいです」と締めくくられ、大規模コラボレーションが継続されることが発表されました。
早朝から120名のファンが並び大盛況に
セレモニーには全国各地から約120名が訪れた (C)SQUARE ENIX 佐賀県
会場には各地から訪れたファンが早朝から並ぶ光景が見られ、約120名のファンが参加。
その様子はSNSにも多数書き込まれており、遠方から訪れたファンも多くいたようです。
セレモニーが企画展開始から2日目だったこともあるのか、コラボレーションをめぐる旅のスタート地点はそれぞれ各地お気に入りのキャラクターがコラボしている地域からスタートする姿も多く見られ、まさにコラボレーションのスローガン『冒険はいつだって想いのままに』そのもの。
特別トークセッションにおいて、山口県知事から「5回以上佐賀県に来たことがある人いますか」という問いや、コラボレーション対象となっているエリアの中でもアクセスしづらさが懸念された「太良竹崎のエリアに訪れた人はいますか」という問いかけには多くの挙手が見られ、ゲームの枠を超えたコラボレーション企画への人気の根強さを物語っていました。
貴重な開発資料も公開されている。写真は「サガ フロンティア」の開発資料 (C)SQUARE ENIX 佐賀県
貴重な開発資料も含めた展示内容
コラボレーション以外にも、これまでのイメージイラストの原画や、開発資料の一部も展示され、全て写真撮影が可能となっており、熱いファンにはたまらない展示会となっています。
展示以外には今年8月30日~9月1日に開催された「ロマンシング佐賀TOKYO」で好評だった「コラボ名刺」の配布も行われています。
セレモニー後には河津氏、市川プロデューサー、タイトルやゲーム内のロゴを手掛ける江島史織氏によるコラボ名刺が手渡しされるグリーティングが行われ、会場内外は終始熱気に包まれていました。
多くのファンと共に築き上げた10年の歴史
10周年のポスターに応募された写真の一部「冒険者たちの軌跡」 (C)SQUARE ENIX 佐賀県
10周年を記念するポスターは、ファンからの応募された写真を元に作成され、応募された写真の一部は会場内に「冒険者たちの軌跡」として展示されています。
マンホールや列車の写真が多く見られますが、マンホール県内にはなんと30箇所に設置されており、ラッピング列車は全16車両に展開されており、広域のため1日ですべてを訪れるのは簡単ではありません。
唐津駅に停車するロマ佐賀ラッピング列車 (C)SQUARE ENIX 佐賀県
ラッピング列車全16車両は左右で柄が異なるなど、現地在住の方でも全て見るのはなかなか大変だそうです。
一度訪れた人には、応募された写真は懐かしい気持ちに、初めて訪れる人にはコラボレーションの多彩さに驚くのではないでしょうか。
“冒険はいつだって思いのままに” 「フリーシナリオ」ならではの楽しみ方も
佐賀駅南側エリアに設置されたロマンシング・サガ3キャラクター「カタリナ」のドット絵マンホール (C)SQUARE ENIX 佐賀県
セレモニー会場である佐賀県立博物館から駅方面に向かいながら、筆者もウオーキングラリーに参加しました。
ラリーのチェックインポイントとなる場所には、コラボマンホールが設置されています(一部地域を除く)。
コラボマンホールを探していると、「コラボマンホールならこちらですよ!」と道行く方から声をかけられたり、写真を撮っていると、「もしかしてセレモニー参加された方ですか、どうでしたか?」 と尋ねられる場面もありました。さながらRPGの世界の中にいるかのような感覚です。
一方、佐賀駅、唐津駅では「サガ」の音楽が発着メロディに採用され、多くの駅にはキャラクターが施されたベンチ、駅標が設置され日常に溶け込んでいる様子が見られました。一過性で終わらない、「当たり前の風景」としてコラボが存在することに驚きました。
今年2024年は各地のウオーキングラリーイベントに加え、今年は「列車ラリー」も追加され、コラボイベントの「やり込み度」もグンとあがりました。
「サガ」コラボ体験に熱中するなかでも、気が付けば佐賀県の魅力を発見して足を止める場面が多くあり、ゲームと現実世界の見事な融合を体験できるイベントでした。
●「ロマンシング佐賀2024」
2025年1月19日(日)まで佐賀県立博物館で企画展が開催中。佐賀駅北エリアの「ロマンシング佐賀ストリート」ではコラボメニューが提供され、ほかにも、JR唐津線・筑肥線「ロマ佐賀列車ラリーリベンジオブザセブン」、「ロマンシング佐賀10周年 記念切手」などさまざまな催しが行われています。
佐賀県内各地のコラボイベントは2025年3月23日(日)まで開催予定。詳細は佐賀県立博物館やロマンシング佐賀10周年のXアカウント(@romasaga_pref)をご確認ください。