現地12月16日、ボルティモア・オリオールズが公式SNSで菅野智之の加入を発表した。米通信社『AP』によると、1年契約で年俸は1300万ドル(約20億円)。
「トモユキ・スガノがついにメジャーリーグへ向かう」
こう報じた同メディアは、「オリオールズが日本人スターと1年1300万ドルで契約合意した。スガノは24年にNPBセントラルリーグのジャイアンツで3度目のMVPシーズンを終えたばかり。35歳の右腕はジャイアンツで12シーズンを過ごした。2020年シーズン終了後のオフにポスティングされ、MLB球団との契約が可能となったが、交渉がまとまらなかった」と伝えた。
「オリオールズは2シーズン連続でポストシーズンを逃しており、とりわけ投手陣のテコ入れが急務。エースのコービン・バーンズはFAとなり、カイル・ブラディッシュとタイラー・ウェルズはトミー・ジョン手術を受けてともに戦線離脱した。グレイソン・ロドリゲスは背筋の負傷で終盤戦を欠場している」
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こうした状況のなかでオリオールズは菅野と1年契約。先発ローテーション入りが期待されている。
また同メディアは菅野の契約の詳細に言及。「同意なしでマイナーリーグに配属されることはなく、1300万ドルの年俸に加えていくつかのボーナスを受け取ることができる。オールスター選出で5万ドル(約770万円)、サイ・ヤング賞で10万ドル(約1540万円)、同2位で7万5000ドル(約1150万円)、同3位で5万ドル、ゴールドグラブ賞で5万ドル、リーグ優勝決定シリーズMVPで5万ドル、ワールドシリーズMVPで10万ドル。契約満了後にはFAになる」
このような条件で契約を結んだ菅野は、初のMLBでどのような投球を見せてくれるのだろうか。
構成●THE DIGEST編集部
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