『FANTASTIC GATE 2024』後楽園ホール(2024年12月17日)
○YAMATO&B×Bハルク&横須賀ススム&Kagetora vs 望月成晃&大鷲透&近藤修司&ドン・フジイ×
12・15博多大会で二冠王となったYAMATOがドリームゲート王座専念を表明。自身が王者である期間に限り、ブレイブゲート王座を封印する意向を示した。
YAMATOは博多大会でドラゴン・ダイヤとのWタイトルマッチに激勝。ドリームゲート王座を防衛すると同時に、ブレイブゲート王座初戴冠を果たし、史上2人目となるドリーム&ブレイブの二冠王となった。
この日、YAMATOは同じく博多大会でトライアングルゲート王者となったハルク&ススム&KagetoraとのPARADOXカルテットで、望月&フジイ&大鷲&近藤組と激突。来年の復帰を見据える欠場中のドラゴン・キッドもセコンドに付いた。
先発を買って出たYAMATOは2日前のダメージを感じさせない動きを披露。のっけから望月と緊張感溢れるグラウンド戦を繰り広げ、肉弾戦でも火花を散らす。終盤にはフジイと激しい逆水平合戦を展開。胸板を真っ赤に腫らすと、フジイのラリアット、望月のツイスターを連続して食らってしまうが、フジイの外道クラッチはキッチリとキックアウト。最後は狙いすました全知全能のフランケンシュタイナーでフジイを仕留めた。
二冠王としての初戦を制したYAMATOは「この試合は新たなブレイブゲートチャンピオン、そしてドリームゲートチャンピオンのYAMATOが獲ったぞ!」と勝利の雄叫び。だが、続いてその口から出たのはまさかの発言だった。
「そういうことで、12月15日、福岡国際センターで獲ったこのブレイブゲートだが……。このベルトを含めて、今プロレスリングFREEDOMSのKFCタッグとドリームゲート、3本のベルトが俺の腰にある。ただね、ちょっと荷が重すぎる」と吐露すると、「ただ、せっかく獲ったこのベルト、返上はしたくねえなと思って。なので、俺がドリームゲートチャンピオンである間はこのブレイブゲートを封印する」と表明。場内はどよめきに包まれた。
否定的な声も飛ぶが、YAMATOは「うるせえよ、お前ら。俺の体は1つしかねえんだよ。俺の体はもう消耗品なんだよ。俺がドリームゲートに専念するのは当たり前の話じゃねえかよ。じゃあさ、聞くよ。このベルトを封印すると言って、例えばKAMEIとかが文句付けてくるか。来ねえだろ。誰が文句付けてくるんだよ。ブレイブの選手、誰もいねえじゃねえかよ」とアピールする。客席からはPARADOXの同門・Kagetoraを推す意見も起こったものの、YAMATOは「Kagetoraが82キロ以下のわけねえだろ」と一蹴し、「このベルトは一時封印するから、俺からドリームゲートを獲ったヤツが、このブレイブゲートの扱いを決めろ。それまでは封印します!」と断言した。
不満の声が再び飛んでも「うるさいんだよ、ガタガタ、コノヤロー。だから、次に俺からドリームゲートを獲るヤツを応援しろよ。わかったか。『ハイ』だろ、てめえら」と一喝して強引に締めくくった。
YAMATOの封印宣言を団体側が認めるか現時点では不明。YAMATOは「誰が文句を付けるんだよ」と語っていたが、ブレイブ戦線で活躍する選手から待ったがかかる可能性も考えられる。ドリームゲートの次期挑戦者も浮上していないだけに、15年ぶりにDRAGONGATEマットに誕生した二冠王の周囲は騒がしくなりそうだ。
【YAMATOの話】「今、リング上で言った通り、俺の体は一つしかないから。俺はドリームゲートに専念させてください。でも、せっかく手に入れたこのベルト手放したくないから。俺はこのブレイブゲートを封印させてもらう。その扱いは次このドリームゲートを俺の腰から奪ったヤツ、そいつが決めろ」