新作ガンダム『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』について、公開された情報やPV映像から「宇宙世紀が舞台ではないか?」という推測の声があがっています。
『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』特報映像より (C)創通・サンライズ
【動画】えっ、宇宙世紀っぽさ感じる? こちらがニュータイプのキュピーンもある『ガンダム ジークアクス』のPVです
もしかして宇宙世紀のパラレルワールド?
新作ガンダム『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』(読み方:ジークアクス)について、発表された情報やPV映像をもとにSNSでは「これは宇宙世紀が舞台なのではないか?」という推測の声が相次いでいます。なぜファンたちはそう考えているのでしょうか。
スタジオカラーとサンライズの初タッグで制作される『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』は、TV放送に先がけて2025年1月17日より全国373館で劇場先行版の上映が決定しています。作品の世界観に関するさまざまな推測が飛び交っているなか、特に注目を集めているのが「宇宙世紀」説です。
この推測の根拠として、まずコロニーの設定が挙げられます。特報でのナレーション音声によると、作品の舞台となるスペースコロニーについて「直径6.4kmのスペースコロニーは113.5秒に1回一回転することで1Gの遠心力を生み出している」という具体的な数値設定があります。これは『機動戦士ガンダム』で描かれたサイド7など、宇宙世紀作品のコロニー設定と酷似しているのです。
メカニックデザインにも、宇宙世紀を思わせる要素が随所に見られます。特報映像に登場したモビルスーツの装備には、「ザク」のヒートホークを思わせる近接武器や、「エルメス」のビットのような遠隔兵器が確認できます。
さらに注目すべきは、特報映像の終盤に登場する「ひらめきのエフェクト」です。主人公の「アマテ・ユズリハ(マチュ)」の周りに光が走るこのシーンは、宇宙世紀作品で描かれる「ニュータイプ」の描写と酷似していると、多くのファンが指摘しています。
このうえ興味深いのは、現時点での公式発表では作中の年号が明かされていない点です。「アナザー」作品であれば、「機動戦士ガンダムSEED」シリーズのコズミック・イラや『機動戦士ガンダム 水星の魔女』のアド・ステラなど、独自の紀年法が設定されるのが通例ですが、本作ではそれすら伏せられています。この謎めいた態度も、本作が宇宙世紀である可能性を示唆していると、一部ファンは推測しています。
そしてひとつの可能性として浮かび上がっているのが、本作の舞台が『機動戦士ガンダム』などの宇宙世紀とは別の「パラレルワールド」であることです。コロニーの詳細な設定や、ニュータイプを思わせる描写など、ファーストガンダムとの共通点が数多く見られます。しかし、非合法な「クランバトル」の存在など、オリジナルの要素も織り交ぜられており、単なるリメイクではない新しい解釈の可能性を感じさせるというのです。
ただし、これらはあくまでファンによる推測の段階です。本作については「カラー×サンライズ 夢が、交わる。」というキャッチコピーが掲げられており、従来の「ガンダム」の世界観に、スタジオカラーならではの新解釈を加えた作品になることが予想されます。
制作陣には、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」シリーズでも監督を務めた鶴巻和哉さんをはじめ、脚本に榎戸洋司さん、庵野秀明さんという豪華スタッフが名を連ねています。彼らが「ガンダム」の伝統とどのように向き合い、新たな物語を紡ぎ出すのか。2025年の上映、本放送に向けて、ファンの期待は高まる一方です。